ARMMacは価格低下を連れてくる!
先日,IntelCPUではなくAチップを搭載したMacの登場が迫っているという情報をお伝えしました。
ARMベースのMacに関しては,かなり以前からその噂が立っており,今回は登場のタイムスケジュールがより具体的に示されていることに意義があります。
本格的に動き出している…という印象を強く受けますね。
以前からARMMacのベンチマークが登場したりと,その性能ぶりがうかがえるようなリーク情報があったわけですが,さすがに登場当初は「MacBook Air」や今はディスコンになった「MacBook」が再登場したりするような形で,低価格機からの搭載になるのではないかと予想します。
その理由としては,
①ハイパフォーマンス機においては,さすがにまだIntelCPUに分がある?
②Aチップの省電力性がコンパクトノートタイプでこそ活きる
③チップの価格が抑えられる
というところでしょうか。
「③」の価格面に関しては,以前以下のような記事を書きました。
この中では,Macに搭載されるIntelCPUの平均価格が「180ドル」であるのに対し,A12Bionicの価格が「78ドル」であるということを紹介しています。
まあ,iPhoneに搭載されるAチップがそのまま搭載されることも考えづらいのでしょうが,それにしてもARMベース化することで,「100ドル」お安くなる可能性があるということ!
これ,特に低価格Macに関しては大きな強みになる事柄です。
そんな中,ARMMacに関する「価格」情報が再度現れました。
ARM化することで,チップコストが「40〜60%」削減される?
「10万円Mac」がより身近に!
この記事の中でミンチー・クオ氏が,
MacをARMベースに切り替えることで,Macの性能向上が見込めるだけでなく,IntelのCPU出荷に影響されずに製品計画を立てることができ,プロセッサの調達コストを40%〜60%程度引き下げることができる
と,しています。
価格低下はもちろんですが,現在新型iMacが「CometLake」のリリース待ちでリニューアルを足踏みしているような,「インテル待ち」の現象がなくなるのも大きなメリットになりますね。
「MacBook Air(2020)」は,最下位機種の価格が999ドルと,「10万円Mac」に近づきました。価格に関しては為替の影響も受けるわけですが,それにしても日本における「10万円の壁」は,若い方や初めてMacを購入しようとするユーザーにとっては非常に高いものとなっています。
是非ともその物理的な壁をクリアなものにして欲しいと願います。
このARMMac,登場が2021年にずれ込む公算が強まっているようですが,来春,「MacBook Air(2021)」としてARMMac初登場…なんてことがあるかもしれませんね。
iMacへの搭載はあるのか?
また,興味深いのは,「iMacへのAチップ搭載はあるのか?」という部分です。
もしこれが可能であるとすれば,すでにAチップが相当の高性能を有しているということ。
現行,プロセッサに「X」が付くと,グラフィックに強くiPadに搭載されるチップという認識がありますが,もしかすると新たなコードネームをもつ「Mac特化Aチップ」が投入されるかもしれませんね。