Apple Watch Series6には「Touch ID」が搭載されない?
数年前から,「Apple WatchにTouch IDが搭載される」という情報が出回っていました。それに伴って,Appleが様々な特許を取得しているようだということは,本ブログでも何回も取り上げてきた次第です。
そのTouch IDの認識方法に関しても,「サイドボタン」「Touch ID内蔵ディスプレー」「デジテルクラウン」と,様々な方法が検討されているようです。サイドボタンとディスプレイ認証は分かるのですが,デジタルクラウンのどの部分で指紋認証を行うのかは,やや疑問ですが…。
そもそも,デジタルクラウンのような突起物は,無くす方向に向かうのがApple流だとも考えるのですがどうなることやら…。
それでです。
個人的には,2020年秋に発売されるであろう「Series6」で,このTouch IDが搭載されるだろうと考えていたわけです。
サイドボタンを利用するのであれば,これまでのiPhone・iPadの指紋認証技術が使えるでしょうし。
Touch ID内蔵ディスプレー方式にするのであれば,「2021年にずれ込むこともあるかな…」とも思っていましたが。
この度,いよいよ今後のApple WatchにおけるTouch IDに関する情報が出回っているのですが,なんとも雲行きが怪しい感じになっています。
Touch IDの搭載が2021年と見込まれ,デジタルクラウンでの指紋認証も検討されているということなのです。
随分とスローダウンしていませんか?
遅れた上にディスプレイ認証じゃなかったら…
記事によると,iUpdateとThe Verifierが伝えたところとして,
Apple Watch Series 7はTouch IDを搭載する見通しで,Appleは現在2つの方法を検討している。1つはDigital Crownに指紋センサーを搭載する方法,もうひとつは画面下に指紋センサーを埋め込む方法
と報じています。
結構衝撃的なのは,
・Touch IDを搭載するのが,2021年発表予定のSeries7になる
・現時点でデジタルクラウンでの指紋認証も検討している
ということです。
2021年まで待たせておいて,今更デジタルクラウンでの指紋認証が発表されたなら,一気に冷めてしまいそう…。
時期的なことを考えると,デジタルクラウンでの指紋認証だったら今年のデビューが望ましいでしょうし,今年をスルーするのだったら,一気にディスプレイ内蔵方式にステップアップしてもらいたいと考えます。
でも,本来であれば,今年の「Series6」で,ディスプレイ内蔵方式に変更することが,今後のアップルデバイスのロードマップを考えると望ましいことは明らかです。
だって,ディスプレイ内蔵方式が2021年まで出ないということは,2021年に発売の「iPhone13」でのTouch ID内蔵ディスプレーも難しいということでしょうから。
WatchとiPhone同時に,一気に認証方式を変更するほどの体力はAppleにはないと考えますので…。
Touch ID内蔵ディスプレーという技術。
以前から感じていたことではありますが,やはり相当技術的に難しいのかもしれません。
だったら「Series6」の売りは何?
以前から述べていますが,現行の「Series5」は完全なる失敗機だと思っています。
チップ性能はSeries4と変わらず。
常時表示ディスプレイは搭載したものの,驚くほどに減っていくバッテリー。
文字盤を含め,見た目の斬新さが殆ど感じられない。
あれっ?
何だか,iPad Pro(2020)と同じようなモデルチェンジ…。
記事では,Series6の進化として「Wi-Fiの強化」と「バッテリーもち向上」を謳っていますが,これって「殆ど目立った変化はない」ということを宣言してしまっているのでは?
Appleさん!
無理してモデルチェンジしなくていいんですよ!
そろそろ,「いつもの時期だからモデルチェンジを!」ということではなく,「モデルチェンジが必要だから…」という考え方に変えていかなくてはならないのではないでしょうか?
少なくとも,今回のiPad Proのように,ユーザーが
「モデルチェンジの意味ないじゃん!」
と感じるような悲しい改訂は避けてもらいたいと強く望みます。
1年半〜2年でのモデルチェンジでいいんじゃないですか? Watchに関しては。
だって,もはや詰め込む技術が枯渇してるんでしょ?