「Touch ID内蔵ディスプレー」の噂,再燃か?
いよいよもって,その発表時期が遅れるのでは…という見方が強まってきている「iPhone12」シリーズ。
そもそもが,「量産化へのスケジュールが遅れている」ということですので,工場での生産というレベルではなく,それ以前の「開発段階での遅れ」が相当に響いているものと受け止めることができます。
振り返るに,盛んにiPhoneSEの発売遅れが取り沙汰されていた2〜3月に,
「Appleの技術者がコロナウイルスの影響で中国へ渡航できず,iPhone12の生産に遅れが出るかもしれない」
ということが言われていました。
正にそのことがスケジュールの遅れに直結しているのかもしれませんね。
さて…。
「量産化」がスタートするということは,当然新モデルに関わる全ての事柄が決定したということにも繋がります。
2020年のiPhoneであれば,「ディスプレイの種類や形状」「認証方式とそれに関わるセンサーの選択,ノッチの有無」「カメラやセンサー」「5G化の有無」等,まずもって「何を採用し,何をそぎ落とすのか」を決定することが必要になったことでしょう。
そして,その全体のコンセプトは,意外に早い時期に決まっていると感じます。
本ブログで以前に紹介したとおり,iPhone11Proの3眼レンズの搭載およびデザインは,2019年1月初旬にすでにリーク情報が登場していました。
つまり,後々の微調整はあるものの,大枠はすでに前年からほぼ決まっているのでは…というのが私の考えです。
しかし,今回,これまで積み重ねられてきた「iPhone12シリーズ」のイメージを覆すような情報がもたらされました。何と,
「iPhone12 Pro Maxに,Touch ID内蔵ディスプレーが搭載される」
という情報です。
私は「なし」だと思うのですが…。
「ノッチが残る」=「Face ID」では?
まずもって,これまでのiPhone12の認証方式に関連する予想としては,
・Face IDの踏襲
・スピーカーはベゼル部に内蔵される形にしてノッチ縮小
(・ベゼルがこれまでよりも薄くなる)
といったところです。
数年前から「Touch ID内蔵ディスプレー」に関する話題は出てきており,Appleが様々な特許を取得していることも,本ブログでお伝えしてきましたが,「今年はなし」とする説が有力…というか,今年に入ってから「Touch ID内蔵ディスプレー」が実現するという情報は,殆ど出回ったことがないと記憶しています。
それはつまり,
「iPhone12シリーズは全モデルでFace IDを搭載する」
ということだと,誰しもが予想してきたわけです。
しかし,今回の記事では,
iPhone12には,ディスプレイ埋込み型指紋認証を搭載したモデルがラインナップされるかもしれないとの予想を,台湾メディア経済日報が伝えた
と報じています。
話として唐突すぎますし,ただでさえ開発が滞っている模様のiPhone12に,iPhoneとしては全くの新技術が投入されるということは考えづらいのでは…と考えます。
しかも問題は,肝心要の「認証方式」。ここで変更したならば,当然今後しばらくの間は引き継いでいくべき重要なファクターですので,今年はないんじゃないでしょうか?
ただ気になる記述も…。
iPhone12向けのディスプレイ埋込み型超音波式指紋認証センサーは,Foxconn(鴻海)傘下のGISが供給するのではないかと,同メディアは予想している
と,製造元まで書かれているんですよねぇ…。
まあ,2021年には…という程度で考えておいた方がいい情報だとは思いますが,さて,どうなるでしょう。