新型Google「Pixel Buds」は存在感を発揮できるのか?
個人的には当時殆ど注目していなかったこともあり,そのような評判だったということも記憶にないのですが,初代「Pixel Buds」は相当叩かれた機種だったようで…。
過去の汚名を晴らすべく開発された「第2世代」。
発表後なかなか発売のアナウンスがなかったのですが,ようやく米国での発売が開始されたようで…。
日本でも数可決後の発売が期待できそうです。
さて…。
当然その「実力」が非常に気になる「Pixel Buds」ですが,各種レビューを見ても,芳しい意見がなかなか見て取れません。
どうも「売り」がないのが原因のような…。
ノイキャンはなく,音質もそこそこ…
まずもって「Pixel Buds」の立ち位置ですが,私は上記レビューで以下の観点に注目しました。
・価格は179ドル
・ノイズキャンセリング機能なし
・音質はそこそこ
「179ドル」という価格は,ワイヤレスChargingCaseが付属しないAirPodsの「159ドル」と,ワイヤレスChargingCaseが付属するモデル「199ドル」のちょうど中間。
おそおそと登場した「ノイキャン無し」のモデルとしては,非常に中途半端です。
これで,「音質が抜き出ている」というのであれば別ですか,どれを見ても「まずまず」程度のレビューしか記載されていません。
まあ,どれも「AirPods Proの音質に迫る…」というような書き方をしており,AirPods Proの音質には大きな疑問を感じている私からすれば,「音質に関しては期待できない」と言ってているのと同義だと感じてしまいます。
「これ以上を求めるならば,SONYかゼンハイザーか,AirPods Pro」
と書いている記事もあり,
「いやいや,AirPods Proと他の2機種を同列で語るな!」
と突っ込みたくなるような内容でもありますので,大前提とすれば「Pixel Buds」の音質はさほど期待できるものではなさそうです。
これでノイキャンでも付いていたら,音質度外視で考えることもできますし,価格面を考えてもアドバンテージとして捉えることができるわけですが,それもなし…。
つまりは,元来の「イヤホンとしての魅力」が薄いわけです。
これが「後発」で登場しても…。恐らく飛びついて購入するユーザーは多くないのではないでしょうか?
「スマートイヤホン」として…
強みと言えば,Googleアシスタントとの連携を活かした「スマートイヤホン」とでも言うべき機能でしょう。
この点で言えば,「iPhone+Air Pods+Siri」の組み合わせよりも魅力的に映ります。
特に,Googleの翻訳機能を活用した「翻訳デバイス」としての活用法は,その出来映えによっては相当な武器になりますね。
この点に魅力を感じ,納得して購入するのであれば満足感を得られるかもしれませんが,私はどうしても「音楽を聴くデバイス」としての魅力の無さが気になってしまいます。
果たして,Pixelのユーザー,Android機のユーザーは,この中途半端な立ち位置を受け入れるのか…?
その売上や,ユーザー評価が,非常に気になるデバイスです。
Googleは,周辺機器にストロングポイントをもてると無敵状態になれる可能性を秘めていると思うのですが…。
OSの雄として,なかなか力を発揮できない日々が続いているように感じます。もったいないなあ…。