高級扇風機はいかがなものか?
おしゃれな家電メーカーということで,近年「BALMUDA」の名前を見聞きすることが多くなってきました。
2003年の創立当初は,デスク周りの製品を中心に生産していたようですが,その後倒産の効きを「DC扇風機」のさきがけとなる「Green Fan」で切り抜け,その後は空調,キッチン系の家電を中心に急成長を遂げているようですね。
さて,私は書斎に置いたiMacをフル活用して日々を送っているのですが,この書斎,クーラーが付いておりません。「秋田」という土地柄ということもありますが,それでも最近の夏はとんでもない暑さになります。
クーラーの導入も考えたのですが,6畳ほどの書斎をクーラーで冷やすこと自体,あまりクーラーの風が好きではない私にとっては好ましいことではないという思いが強く,躊躇しいました。
そんな折,「柔らかい風」と「省電力性」を売りにした「DC扇風機」の存在と,その中で「BALMUDA」の「Green Fan」という製品の評判がいいということ知りました。
値段は約4万円と超お高い!
しかし,この4月に,3年ぶりに「Green Fan」がリニューアルされたということを知り,思い切ってオーダーしてみることにしました。
思ったよりも高級感はない…
いまどきの扇風機。
分解された状態で箱に入ってくるのですね。
まずはご対面から少々の戸惑いが…。
しかし,各パーツ自体は完成された状態で入っているため,後はそれぞれの部品をはめ込むだけです。説明書がなくてもほぼほぼ大丈夫というレベル。注意したいのは「羽根の部分」の取り付けだけですね。
ほんの数分で完成です。
「4万円…」ということで,こちらのハードルが上がっていたのかもしれませんが,その見た目,筐体の質感ともに,
「それほどでも…」
という感じです。
特に羽根周りは非常にプラスチッキーな感じが強く,「本当に大丈夫なの?」という印象。まあ,羽根の部分が重厚なことと,風の質,静粛性とは結びつかないのでしょうが,だったらもうちょっとお値段を下げてもいいかな…と正直感じてしまいます。
この値段の,しかも「扇風機」という非常に日常的な電気製品ですので,どうしても全体の質感を求めてしまうのは,貧乏人の性とも言えましょう…。
しかし,土台や支柱部分はどっしりとしていて安心感もありますし,もしかすると羽根部分は敢えて軽量化しているのかもしれません。
ここら辺は,あくまでも一般的な素人の印象ということで…。
風は…明らかに柔らかく「シルキー」!
まだこの季節ですので,本格的な運用…とは行かないわけですが,試運転して見た印象は…。
明らかに風が柔らかいです!
これ,風に触れた瞬間に分かります。何というか「シルキー」な感じとでも表現すればいいでしょうか…。
一般的な扇風機と比べて,風の「雑味」がないのです。
これだったら,長時間強めの風を浴びていても,就寝時に風に当たっても,「違和感のある身体の冷え方はしないだろう」と瞬時に感じるくらい違いますよ!
また,4段階切り替えできる風量の「1」と「2」は,通常の扇風機の「微風」レベルよりも弱い風量です。このあたりの微妙な力加減ができるあたりが,「DC」の強みなのでしょう。
ただ,「2」と「3」の風量のあまりの違い具合に驚きました。「5段階調整」位にして,「2」と「3」の中間レベルの風量があった方が,一般的だと考えます。
また,「静か」と言われる「DC扇風機」ではありますが,風量「2」までは本当に静か。これだったら就寝時でもまず気にならないでしょう。
しかし,「3」になった途端に結構騒々しくなります。「4」はまた一段と…という感じ。目立つのはモーター音ではなく風切り音であり,その音も見触り名ものではありませんので,「AC扇風機」と比較すると静粛性に優れているということは間違いがないところでしょうが,羽根を回転させて風を生み出すという構造は変わらないわけで,その静粛性にも限界があるということでしょう。
静粛性に関しては,できるのであれば店舗で確かめた方が望ましいと感じました。
さて,風の質に関しては,これまでの評価が高いことに納得できるものでした。
後は夏場での実際の使用具合です。暑くなった際に,このシルキーな風がどの程度「涼」をもたらしてくれるのか…?
レビューを見ると,「4でも風量が足りない」という声を多く見かけますが,試運転の段階では,割と近くで風を受けるという部屋の狭さもあり,そんなに風の弱さは気になりませんでした。
自然に近い,心地いい風が,どのような変化を与えてくれるのか…に関しては,本格的に暑くなってからレビューを重ねていきたいと考えています。
次のレビューは梅雨時かな?