オーストラリアが驚愕の予想価格が…
驚異的な性能(特にビデオ面)で,その価格設定に大きな注目が集まっている,Canonのミラーレス一眼「EOS R5」。
あまりのビデオ性能故に,
「60万? 70万? 80万?」
「いやいや,SONY機対策として,Canonはこの機種を大盤振る舞いで40〜50万円で出してくるのでは…」
などと,予想価格ぶれまくりの噂が蔓延しているのが現状です。
ミラーレス一眼においては,CanonはSONYに大きく後れを取っており,「一気に巻き返す」つもりであれば,ある程度価格を下げなくてはいけない…とは誰もが考えているのですが,そのあまりのビデオ性能故に,「他メーカーとのバランスで考えると」60万円超という予想も根強く残ってるわけです。
これまでは,
「Canonはとにかく販売実績を積み上げ,SONY対策を取るべく,40万円近辺まで価格を下げてくるのでは…」
という予想が勢力を増していましたが,ここに来て全く逆行する情報が海外から飛び込んできました。
何と…。
オーストラリアで,「10,499オーストラリアドル」でR5の予約が行われている?
「72.5万円」って…「1D系」じゃないんだから…
記事によると,
近日中に登場するフルサイズミラーレスカメラキヤノンEOS R5を,10,499オーストラリアドルの価格で掲載している。これは米ドルで約6750ドル
ということです。
ここで紹介されている販売店では,「前金200オーストラリアドル」を支払うことで予約可能になっているようですね。
さて…。
ここで,これまでも繰り返されてきた禅問答の繰り返しです。
「単純なビデオ性能,他メーカーとのバランスから考えるとこの価格が「納得できる」
とする捉えと,
「この価格じゃ,殆どのユーザーが手を出せない。本当にSONYに追いつく気があるの?」
「1D系との線引きができなくなる。これまで上手に価格設定でヒエラルキーを作っていたのに,それが崩壊してしまう」
という捉えの葛藤です。
個人的には,これで今後出てくる「R6の画素数が現行"R"と同等の3000画素」程度をキープしてくれているのであれば,殆どのユーザーがなんの問題もなく「R6」に流れると思うのですが,噂されているR6の画素数が「2000万画素」というのがいただけない…。
もし当初から「R5」の価格を本当に「6,000ドル」に設定していたのであれば,なんで「R6」の画素数を「R」「RP」よりも下げなくてはいけなかったのでしょうか?
この記事のとおりで出てくるのであれば,私は「キヤノンの戦略ミス」だと思うのですが…。
「40万円台」での登場を願う!
先日話題になった「3,499ドル」という驚異的な価格設定。
日本円にして,実売「40万円」という線で登場するのであれば,確実にR5は馬鹿売れするでしょう。
Canonの儲けはさほど出ないかもしれませんが,この戦略でSONY勢力に対抗するだけの力を蓄え,今後出てくる「RFレンズ」で利ざやを稼ぐ…。
「損して得取れ」ではありませんが,そのくらいの思い切った策をとらないと,Canon浮上のきっかけを失ってしまうのではないか…という心配もあります。
今後は,間違いなく「一眼」のカメラは売れなくなっていきます。
殆どのユーザーは,「スマホ」で十分となるはずです。そのように感じている一般のユーザーに,
「やっぱりミラーレス一眼の画質は違う!」
と気づかせてなんぼ…なのではないでしょうか?
そのためにも,「頑張れば手に入るのでは…」と思える価格設定って,生命線だと思うのです。
ぜひとも,「これは…!」と思わせるような価格で登場していただきたい!
Canonさん,頼みます!