縦グリップなしでも快適に使えるストラップを探して…
しばらく距離を置いていた「一眼」の世界に,Canonのミラーレス機を購入したことで舞い戻ってきました。
当初は,
「小型のレンズを付けて機動性重視で…」
などと考えていたのですが,そこは元来の虫が騒ぎ出さないことはなかったわけで…。
「RF50㎜ f1.2L」を購入してしまったことで,後戻りできなくなった自分がいることを悟りました。
今後発売されるであろう「R5」「R6」にも当然興味はありますし,何だか恐ろしいことになる予感がしている今日この頃です。
さて,「Nikon D100」から始まったわたしのデジ一ライフですが,「D2x」を購入してからは,「縦グリップ」の心地よさに惹かれ,多少筐体がごつくなっても,縦グリをオプションで必ず購入してきました。「D40」「5D」「5DMarkⅡ」と…。
「5DMarkⅡ」で満足して以降,新規でボディーを購入することはなかったのですが,この度足を踏み入れた「EOS RP」は,オプションのグリップは付けているものの,縦用のシャッターボタンが付いているタイプではなく,厚さも1㎝強ほどしかありません。
当然縦位置で撮影する際には,右手を上に上げて本体のシャッターボタンを切ることになります。
ここで,これまで縦グリを使用してきたことの弊害が…。
縦位置撮影の際,純正のストラップが邪魔なのです。右側のストラップがファインダー付近に垂れ下がってくる…。
というわけで,何か便利なストラップはないものか…と探してみたところ,見つけました。
PeakDesign 「ピークデザイン スライド」です!
定番の強み 堅牢性と利便性の見事な調和!
私はこれまで,全て純正のストラップをそのまま使用してきましたので,この手の製品には疎かったのですが,このPeakDesignという会社は,世界的に有名なようで…。
Amazonのレビューを見ても相当な高い評価を受けています。
少々お安い「ライト」という製品もありましたが,今後重量級の機材を活用することもあるかと考え,「ピークデザイン スライド」を購入しました。
箱も非常に高級感があり,ストラップ本体も,見ただけでしっかりした造りなのが分かります。もうこの時点で胸がドキドキという感じ…。
さて,この商品の最大の特徴は,アンカーと呼ばれる結合部を自由自在に取り外すことのできる機動性です。
アンカーのマルス部分を押しながら下に下げると,スルッとストラップが外れ,他のアンカーに装着し直す…などという活用ができるのです。
つまり,アンカーを前もって余分に装着しておくことで,その場に応じた位置にストラップを移動できるということ。画期的です!
ちなみに,「縦構え時」に右側のストラップが垂れ下がってこないようにするためには,カメラ下部の三脚用「ネジ穴」に,本製品付属のプレートとアンカーを装着すれば,以下の画像のようにストラップ位置を変更することができます。
こうすることで,右側のストラップが下部に移動したことになり,本体を縦に構えてもストラップが邪魔になることはありません。
もちろん,肩掛けした際にはカメラ本体がやや斜めを向くことになりますが,撮影時には基本的にカメラ本体を手に持っていることも多いほか,口授移しますが,ストラップの長さ調整が非常しやすいため,短く絞って身体に密着されることで,斜めになっているカメラ本体の不安定さを感じることもなくなります。
ストラップの長さ調整が魔法!
本製品もうひとつの特徴が,その「長さ調整の技」。
バックル部分がこのようになっています。
このバックル下部を引き上げると,このようになり…
バックル本体を引き上げると,スーッとストラップが長くなっていきます。
バックル下部を元に戻せばしっかりと固定。
この長さ調整をする際の力のかけ方というか,トルクの感じ方が,実に自然で心地いいのです。
堅すぎず,だからといってあまりに軽い力で動いてしまうわけでもなく。バックルの「カチッ」という音まで心地いい。
カメラを手持ちで使いたいときには,最長の長さにして振り回し,前述したように身体に密着させて安定させたい場合は絞って短くし…。非常に心地よく操作できます。
また,純正のストラップに比べると約2倍ほどの太さがあり,とりまわしずらいのか…と思いきや,実にしっとりとした素材で,堅くて扱いづらいということは全くありません。
いや〜,それなりのお値段はしますが,今後の快適さを考えると,私は非常にコスパが高いと感じました。本当にお薦めです。
PeakDesignの製品が,世界的に認められていることを,遅ればせながら実感した次第です。
これだったら,例えば「R5」「R6」を購入しても縦グリップなしでもいけそうですし,縦グリップを付けたとしても,大きい筐体がより扱いやすくなりそう…。
って,マズイ!
頭の中が新機種に侵食されてきている…。
ローン覚悟で「R5」,いっちゃう?