おや? iPhone12は,6.1インチモデルが先行生産開始?
「発売が10月以降に遅れる…」
と噂されているiPhone12シリーズ。
今回のコロナウイルスの影響を考えると,致し方ないところでしょう。
「10月発売」という声もあれば,極端なものだと,「2021年にずれ込む」という記事もありました。
そんな中…。
iPhone12の生産が,7月から時差式で始まるという記事が来ています。
これは,モデル内で発売日をずらす戦略も考えている?
「ディスプレイサイズ縛り」の違和感
記事によると,
iPhone12シリーズにラインナップされると噂の4モデルのうち,6.1インチディスプレイを搭載するiPhone12 MaxおよびiPhone12 Proの生産が,7月には始まるようだ
とのこと。
確認しておくと,iPhone12は,「無印」2機種,「Pro」2機種があり
それぞれ「5.4インチ,6.1インチ」「6.1インチ,6.7インチ」のモデル展開からなるとされています。
以下のような感じですね。
まあ,「6.1インチがかぶる」ということに関しては,その違和感について以前に記事にしたことがあります。
そして今回は,「双方の6.1インチサイズを優先して生産する」ということです。私は,これもまた違和感を感じます。
まずもって,生産開始をずらすということは,「発売時期をずらす」ということに繋がるのではないか…ということ。
ただでさえ,コロナウイルスの影響で開発や生産が遅れる…という状況下で,生産時期をずらし,後追いする残りの2機種の発売を間に合わせるだけの生産力が,現在のAppleにあるのでしょうか?
現在のMacの生産状況を見ても,カスタマイズモデルの「お届け」には相当の日数を要しているようですし,iPhoneにしてもなかなか厳しいのではないでしょうか?
だとすれば…。
「6.1インチ」を先行販売する可能性も十分にあるのでは…?
そして…,それを前提として考えたとき,果たして「ディスプレイサイズ縛り」ともいえる2機種の選択は正しいものなのでしょうか?
「普及機」「Pro機」というジャンルごとの発売が望ましいのでは…?
個人的には,「普及機」「Pro機」というジャンルごとに発売日を揃える方が順当だと考えます。
これまでの「iPhoneX」「iPhoneXR」も遅れて発売された機種ですが,両機種とも「1機種」としての発売であったため,今回のモデルとはなり得ません。
「モデル展開」ということを意識するのであれば,先に「Pro機」を先行発売して,その後「普及機」を発売することで,「普及機で十分だったからフラッグシップが売れなかった」という現象は防ぐことができるのでは…と考えます。
さらに,もし「6.1インチ」を先行発売することになるとすれば,選択できるディスプレイサイズが「6.1インチ」のみとなり,発売時のバリエーションにも大きな片寄りが生じます。
私の「時差式の発売」が杞憂に終われば問題は無いのですが,コロナウイルスの影響を抱えるAppleが,しっかりと生産調整を行って,4機種同時の発売にこぎ着けることができるものでしょうか?
Appleの本音やいかに?
結構気になる問題です。