最初に「Pro Display XDR」ありき…
身の丈を越え,「Mac Pro + Pro Display XDR」を購入してしまった件について。
前回は,どうして過剰とも言える「Mac Pro」のパワーを欲したのかということついて書かせていただきました。
今回は,「Pro Display XDR」に関するお話。
「①」でも書きましたが,今回購入劇の根源は「Pro Display XDRを使いたい」という願望がそもそもの根底にあります。つまりは,
「Mac ProよりもPro Display XDRの方が優先順位が高かった」
という私なりの考えがあるわけです(特に今回の購入に至る初期段階においては)。
そのあたりをとりとめも無く書いていこうかと思います。
27インチでは小さすぎた…
iMacを使用していた感じていたこと…。マシンパワーに関することは前回に書きましたが,ディスプレイに関して言えば,
「27インチでは小さすぎた…」
ということです。
「27インチ」。まあ,大画面なわけですが,動画視聴を考えると特段大きすぎるということはありません。
特にシネスコープ比で表示される映画に関して言えば,画像の上下のスペースが死んでしまうため,間近で観ていてもどうしても迫力に欠ける映像になってしまいます。
iPadに関して言えば,今年購入したiPad Pro12.9インチとそれまで使用していたiPad Pro10.5インチとでは,動画視聴上の画面サイズに明確な違いがありましたし,「Pro Display XDR」の32インチという「プラス5インチ」に魅力を感じてしまったわけです。
ただ単にサイズアップをしたいのであればサードパーティー製のディスプレイということも考えられますが,以前のMacBook Pro(Late2016)とLG UltraFine 5K Displayとの組み合わせでの不具合を経験している私としては,「ワンパッケージにまとまっているMacに外部モニターを接続する」という利用方法は,とてもではありませんが怖くてできません。Macはこの外部機器との接続ということに関しては致命的な弱点を抱えていると思っています。(私の経験したトラブルに関しては過去記事をご覧ください)
実際,MacBook Proに外部ディスプレイや外部GPUを接続してメイン機として活用している「ゴリミーさん」「Appleが大好きなんだよさん」も,外部機器接続時のシャットダウンやスリープ解除トラブル等,万全とは行かない状態で使用しているようです。
というわけで…。
iMacに外部ディスプレイを接続する…というアイデアは,相手が「Pro Display XDR」であっても遠慮したくなりますし,ましてやそれがサードパーティーであればなおさらです。
加えて,どうしても私は「マルチディスプレイ」という活用方法にデメリットを感じてしまいます。どうしても,自分の身体に正対する場所にメインのディスプレイがあって欲しいのです。
また,メインモニターの横にYAMAHAの「NX-N500」というスピーカーを置きたいという事情があります。これ,相当に筐体がデカく,どうしたって大型のディスプレイを置く環境が想像できません。
スピーカーの更に外側にあるモニターを,身体をよじって見なくてはならないのは,私には無理です。
通常から,ひとつのモニター内でデスクトップ画面を切り替えて快適に使用していたこともあり,「Pro Display XDR」1台での利用に絞ることにしました。
「色再現性」と「黒のしまり」に期待!
もちろん,単なるサイズだけではなく,その映像表現にも大きな期待を寄せています。
特に「色の再現性」と「黒のしまり」。
今後「EOS R5」を導入することになると,これまで以上に色にこだわって現像し,プリントアウトまで処理することになるでしょう。せっかくいいカメラを利用するのであれば,欲も出るというものです。
現在の「EOS RP +RF50mm F1.2L」の描写力も震えるものがありますので,それ以上のものを,「Pro Display XDR」で編集できれば最高です。
また,有機ELではないものの,「Pro Display XDR」は「黒のしまり」が素晴らしいというレビューを読みました。画像にしても動画にしても,「しまった黒」があれば印象がかなり違ってくるであろうことは容易に想像ができます。
しまった黒でAppleTV+やNetflixの4K動画を観ることができたら…
きっと震えるものがあるのではないでしょうか?
もちろん,本来はもっと高度なレベルでの利用を想定された「Pro Display XDR」でしょうが,私のような者がいてもいいのでは…と,必死に自分に言い聞かせているところです。
次回は購入を決定したものの,不安な点について…。