「Micro LED」に暗雲?
「Mini LEDパネル搭載」のiPadやMacが,2021年初頭にも登場するという噂が強まっています。
「Mini LED」は,従来の液晶パネルの進化形。
これに対し,「Micro LED」は有機ELの進化形で,両者が「次世代」を担う存在であることは以前から記事にさせていただいています。
技術的に量産が難しいとされてきた「Micro LED」ですが,Apple Watch Series7の時期で「まずはWatchから…」という流れで登場するのでは…と考える向きも多かったのですが,ここに来て暗雲が立ちこめてきたという記事が来ています。
「Watch」が無理であれば,「iPhone」は夢物語となります。
「厚くなっても」Mini LEDを搭載せざるを得ない状況?
記事によると,
Apple Watch Series 7の5G対応は中止となったと,Apple RUMORs (LEAKS)氏が伝えている。
また,同氏はApple Watch Series 7のディスプレイは,OLEDではなく,ミニLEDバックライト搭載ディスプレイになると伝えていることから,そうなった場合,ディスプレイ部が厚くなる可能性がありそう
とのことです。
「Mini LED」だとパネルの厚みが増す…ということは初めて知りましたが,これまでのAppleによる「薄型化へのこだわり」を考えると,これは正に異常事態ですね。
「厚くなっても」Mini LED搭載を目指さなくなってしまったということがもし本当だったら,「Micro LED搭載に向けて大きな障害が発生している」と考えるのが妥当でしょう。
大量生産するに当たっての歩留まりやコスパ等,計算通りに行っていないのでしょうか?
記事では,「iPhone13ではMicro LED搭載」という説を崩していませんが,どう考えても「Watch」で無理なものを「iPhone」に搭載するという考え方には無理があるでしょう。
Touch ID等の次世代技術投入も気になるApple Watch
依然,最近の「Watch」における「進化」が進まなくなっている…という記事を書きました。
「できること」についての限界が見えだし,ブレークスルーとなる機能や技術もなかなか搭載しきれない状態が続いています。
今回の新型ディスプレイの搭載,さらにはTouch IDの採用など,ハード面での新技術も,アイデアとしてはすでに出回っているものばかり…。
このまま,「大変革」が無いままに時間が過ぎると,スマートウォッチに対する関心も薄れていく危険性があります。
そろそろ,何らかの起爆剤が必要だと,今回の記事を読んで更に思いを強めました。
★追伸★
今回の記事で紹介したリーカー「Apple RUMORs (LEAKS)氏」に関しては,その情報の正確さを問題視している向きもあるようです。
もちろん先の話なので,そもそもの話題そのものが流動的なわけですが,将来的に「どの情報が正しかったのか…」についても確かめていきたいものです。