さまよう「折りたたみiPhone」の情報
Android機では「折りたたみ式スマホ」が続々と登場する中,iPhoneにおいては「噂」に留まっています。
どうしてもヒンジ部の耐乳性やゴミ等の混入問題において,懸念材料が多く取り上げられる現状においては,Appleの厳しい品質を満たすことは難しいようで,なかなか現実的な情報が出て来ない面がありました。
しかし,またまたあの人の情報提供から,一気に盛り上がる展開になっております。
始まりはいつもプロッサー氏…
きっかけはいつもとおり,プロッサー氏のつぶやきでした。
Apple’s “foldable” iPhone isn’t really a foldable. 🧐
— Jon Prosser (@jon_prosser) June 15, 2020
The current prototype has two separate display panels on a hinge.
Round, stainless steel edges like current iPhone 11 design.
No notch — tiny forehead on outter display that houses Face ID.
なんと,プロッサー氏の掴んでいる「折りたたみiPhone」とは,これまで噂されていた「ディスプレイそのものを折りたたむ」形式ではなく,間にヒンジを挟んだ2枚のディスプレイで構成されたタイプのようなのです。
しかも,
「2枚のディスプレイ間の継ぎ目も分かるが,それほど目立たない造りになっている」
ということ。
Appleとしては,Samsung等の「一枚物のディスプレイを折りたたむ」形状では,なかなか満足したものをつくれない…という方向性をもつに至ったのかもしれません。
イメージとしては,以前紹介したこのタイプでしょうか?
ここで紹介したLGの「G8X ThinQ」は,2枚のディスプレイに別々の画面表示をすることで,様々な使用方法を実現するというものでした。
その使い勝手は非常によさそうですよね。1つの画面で何かを行っている間に,もうひとつの画面で調べ物をしたり…。
しかし,どうしても現状のデザインでは,中央ヒンジ部での「分離間」が半端ない。マルチタスクを行うのには最適ですが,2枚のディスプレイを1つの大きなディスプレイに見立てて…という利用においては,結構きつそうです。
今回の記事にあるような,
「2画面に分かれているものの,ヒンジ部が目立たない」
という構造であれば,その両方の用途に対応できるかもしれません。
いずれにせよ,デビューは遠い…
しかしながら…。
プロッサー氏も,「いつ登場するかは未定。当分先のこと…」と認めています。まあ,登場したにせよ,相当な高額端末になることは間違いがありませんよね。恐らくは「20万円超え」。
我々としては,「折りたたみiPhone登場」までの間,
「果たして市場に,折りたたみ式スマホは広く認知されるのか?」
という,根本的な課題について注意深く見つめていく必要がありそうです。