iMacのApple Silicon化がいよいよ現実味?
いや〜,WWDC前からの期間で,iMacがアップデートされなかったのは非常に意外でした。
春先から改訂の噂が立っていたことや,昨年の改訂からの間隔…。加えて,搭載されるといわれていた「Comet Lake-S」の販売時期。
どれをとっても,5月下旬から6月中旬までには「来る」と思われたのですが…。
新iMacが登場しなかったことで,一気に注目されているのが,
「iMac23インチが登場する」
という以前の情報です。
この「23インチiMac」(何故か最近の情報では「24インチ」と表現されることが多いが…この際どちらでもいいです)が,早速ARMベースのApple Siliconを搭載したモデルになるのでは…という説が,一気に加速している今日この頃。
本当にiMacが一気呵成の大改革へと向かうのでしょうか?
24インチは「Apple Silicon」特別モデルになる?
記事によると,
Appleに関する精度の高い予測で知られるアナリストのミンチー・クオ氏は,現地時間6月22日付けの投資家向けメモで,新デザインの24インチiMacが,2020年第4四半期(10月〜12月)に発売される,との予測を発表した
とのこと。
ここで問題なのが,同氏が,
2020年第3四半期(7〜9月)に既存のIntelベースの「iMac」のモデルチェンジを行うと予測している
とも記されている点です。
頭がこんがらがる原因は,
「24インチ」だけApple Silicon搭載で,「21.5インチ」と「27インチ」は別枠なのか?
という疑問が残ること一点に尽きます。
鳴り物入りとなる初の「Apple Silicon」搭載Macが「MacBook Pro13インチ」と「iMac24インチ」だとすれば,その前に改訂するという「21.5インチ」と「27インチ」は,どのような位置づけになるのでしょうか?
Comet Lake-Sを搭載する「従来型」を踏襲したマイナーチェンジ?
それとも,24インチと同時期にApple Silicon化する?
しかし,「2020年10月〜12月」に,「MacBook Pro13インチ」と「iMac24インチ」でApple Silicon化を図ると銘打っているのに,それ以前にApple Silicon搭載のiMacを発売するとは到底思えません。
とすると…。
「24インチ」はApple Siliconを搭載した廉価版?
考えられるのは,
「24インチは廉価版になる」
という方針です。
21.5インチと27インチは,従来通りのIntel製CPU「Comet Lake-S」を搭載してとりあえずのマイナーチェンジ。
もちろんデザインはこれまでと変わらずの極厚ベゼル。
これに対して24インチは,Apple Siliconを搭載する全くの新型。
しかし,性能面での不安が残るため,廉価版の設定とする。性能と価格を抑える代わりに,デザインを一新して,噂に上っているベゼルレスディスプレイに…。
一応はこれで丸く収まるのでは?
その上で,2021年か2022年の次回の改訂が21.5インチと27インチのフルモデルチェンジとなり,その期間中にApple Siliconの高性能化を図り,現行のハイエンドiMacにあたるモデルの動作にも堪えうる性能を担保する。
当然ディスプレイのベゼルレス化は,フルモデルチェンジまでおあずけです。
けれども…。
モデル末期となり,Apple Silicon化することが分かっているiMac,売れるでしょうかね?
どうしても入手しなくてはならない特別な理由がないのであれば,「待ち」を決め込むユーザーがかなりの数いるのではないでしょうか?
「Apple Siliconの性能が本当にIntelチップを凌駕するものなのか?」
「Macの売上げが落ち込むことはないのか?」
という,予測が難しい「爆弾」を抱えつつ,賽は投げられました。
もうMacは前に進むしかないのです!