Mac ProとiMacの意外な違いを発見!
Mac Proを導入したファーストインプレッションをお届けしています。
今回は,ファーストインプレッションの最終編として,使ってみなければ分からない,意外な気づきについてお伝えしていきます。
比較の対象はiMac(2019)。使い勝手の面では,「一体型」であるiMacのメリットも目立ちました。
意外? iMacの優秀さが光る面も…
まずは,iMacの方が優れていた点という観点で。
あっ,もちろん「性能面」についてはMac Proの完勝ですので,それ以外の面になりますが…。
①起動時間
電源を押してからの起動時間。
これは,iMacの圧勝です。
Mac Proに接続している「Pro Display XDR」は,そもそも「電源ボタン」そのものが存在せず,Mac ProにThunderbolt3で接続することで,Mac Pro起動と同時に点灯します。
この点で考えれば,iMacとMac Pro環境での違いは無いように思えますが,iMacがストレス無く起動しはじめ,ディスプレイ中央に白いAppleマークが点灯するのに比べると,「Mac Pro + Pro Display XDR」は,2〜3テンポ遅れてAppleマークが登場します。
MacBook ProにしてもiMacにしても,SSDの長所をいかんなく発揮している印象を強く受けますが,Mac Proにおいては「HDDか?」と思えるほどのタイムラグ(実際は当然HDDほど遅くはないわけですが,それにしても違いはあります)。
MacBook ProやiMacが「ディスプレイ一体型」で構成されていることが理由なのか…?
それとも,Mac Pro搭載のXeonや,Pro Display XDRの起動そのものが遅いという根本的な問題なのか…?
詳細は分かりかねますが,非常に意外な結果でした。
②本体からの発熱は?
Mac Proはかなりの電力食いで,発熱量半端ないようだ…という情報が多く,戦々恐々としていました。
しかし…。考えていたほどの発熱はないか…と,今のところは胸をなで下ろしています。
まだ「真夏」の状況ではありませんので,最終判断は難しいのですが,梅雨のこの時期の27〜8℃の6畳ほどの書斎で使用していても,それほど気にならない発熱量です。クーラー無しでもです。
一見して感じるのが,冷却性能の高さ。特に冷却ファンの効率性ですね。
上の写真のように,3連の大型ファンが取り付けられており,稼働中のMac Proに手をかざすと,実にスムーズに空気が吸い込まれていくのを感じることができます。それぞれが,CPUやGPUを効果的に冷却できるように配置されており,この冷却性能の高さだけでも,「Proたる所以」が理解できるというもの。
ただし,結構熱を持つ部分があります。それは,筐体上部。
この内側にはCPUと冷却板が配置されているはず。
やはりXeonというチップは,相当な発熱を伴うようです。
しかし,3連ファンによって筐体奥から吐き出される空気はそれほどの熱を持っていないことから,このままの状況であれば,もっと暑くなった時期でも「熱すぎて…」ということにはならないような感じがします。
ただ,Parallelsで仮想化を行ったりすると発熱量は増しますので,後は負荷との兼ね合いですかね。
また,「Pro Display XDR」の背部からの発熱は予想以上のものがありますので,やはり一夏を越してみないと,最終判断は難しいかも…。
静粛性は異次元!
最後にMac Proをべた褒めしたいポイントが…。
それは「静粛性」です。
発熱量が大きい割には,本体が稼働しているのか怪しくなるほど静か!
これ,3連冷却ファンが,結構な回転数になっても非常に静かに回ってくれているからです。しかも,相当発熱している状況下でも,ファンの回転数は必要最低限に抑えられているのがよく分かり,「静粛設計」とともにMac Proの「懐の深さ」「異様なほどの余力」を実感することになりました。
さすがは動作の安定性を第一に考えたXeon搭載機であり,Macの最高峰だと感じさせるMac Pro。
これから,負荷をかけた使用を次第に増やしていくことになるかと思いますが,少なくとも,私の使い方ではMac Proが音を上げるということは考えられないかな…と思わせるスーパーマシンの片鱗を感じさせてくれます。