「Intel」「Apple Silicon」の共存へ…
「Apple Silicon」の正式発表を受け,本ブログでも「Macの今後」を考えてきました。
当初は「廉価版」「下位機種」への搭載からはじめ,徐々にハイパフォーマンスが必要なMacへと,その搭載の幅を広げていく…というのがその要旨です。
それにしても,
「本当に,iMac Pro,Mac Pro級のパフォーマンスを実現できるのか?」
という疑問は残りますが…。
そして,懸案となっていた「次期iMac」ですが,現行機種のマイナーチェンジ機と,Apple Silicon搭載の新機種とが混在するという本ブログの考えが,実現していきそうな雲行きです。
「27インチiMac」はIntelを搭載したマイナーチェンジ機?
「27インチiMac」は,最上位機種においてはかなりのハイパフォーマンスを発揮する機種です。GPU性能などからいっても,現状のApple Siliconでは対応が難しいため,「近々」と見られているモデルチェンジは,「これまで通りIntel製チップを搭載したマイナーチェンジ機」になるのでは…と考えてきました。
上記記事によると,この考え方のとおり,「9月末」にも,Intel製チップ搭載の27インチiMacの改訂が行われると,台湾の経済日報が伝えているとのことです。
当然「Comet Lake-S」の搭載が予想されますね。
WWDCでは,「2年でApple Siliconへ完全移行する」と,Apple自らが「移行期限」を設定しました。正直,「短すぎるのでは…?」とも思えるのですが,どうでしょう…。
今回Intel製チップが搭載されるということは,27インチ後継機にApple Siliconが搭載されるのは,2022年にずれ込みそうな予感もします。最低でも1年間は新モデルを売りたいでしょうし,Apple Silicon搭載のハイパフォーマンスiMacを登場させるとすれば,「2022年3月」という,最適な時期さえ思い浮かびます。
もし本当に,この「9月」に改訂があるとすれば,「1年半」というサイクル。iMacとすれば,ちょうどいい間隔と言えるのでは?
また,「2年」とした「期限」を考えても,半年を残しての「Apple Silicon搭載機のデビュー」というスケジュールは悪くないのではないでしょうか?
その後,恐らくはMacシリーズの最終形態として「iMac Pro」や「Mac Pro」といった,極限を極める機種のApple Silicon化で,今回のビッグプロジェクトが終了することになるでしょうから…。
(それにしても,Mac Proに関しては,現在のモジュール式によるアップデートを売りにしていることを考えても,なかなかApple Silicon化のビジョンが見えてきません。Mac Proのみ,Intel製チップ搭載を続ける…という戦略が現実的なのではないでしょか?)
ディスプレイサイズ拡大の噂も再燃
さて,27インチiMacのApple Silicon化にあたり,もうひとつの懸案はディスプレイサイズの拡大が本当にあるか…という点です。
上記記事のように,また「32インチ化」が話題となっています。
もちろんあり得るとは思うのですが,「Pro Display XDR」との兼ね合いを考えると,
「32インチにはせず,30インチ程度に抑えるのではないか?」
というのが私の考えです。
前掲の「6/30」の記事でも書きましたが,「Pro Display XDR」に与えられている「6K」という解像度問題が立ちはだかります。
果たしてAppleは,iMacのディスプレイにも「6K」の特権を与えるのか?
また,Apple Siliconは,「6K」を軽々と駆動するだけのパワーがあるのか?
今回ばかりは,単なるサイズ問題ではなく,「パワーとの兼ね合い」が非常に大きな要因を占める事柄だけに,Appleの決断が気になるところです。
その「決断」が我々の元に届くのは,結構後になるかもしれませんが…。