いよいよ「Apple Silicon化」に向けた動きが具体化
7月も中旬です。
例年,WWDCの頃には「新製品や新OSはまだまだ先…」と捉えていたものが,いつの間にか「もうすぐ…」という意識に変わっていく頃合いですね。今年のWWDCは,例年よりも遅い時期に開催されたこともあり,この意識が強いのかもしれません。
ただし,iPhoneに関しては,例年9月の発売となるところが1〜2ヶ月遅れるのでは…という噂も根強く存在します。もしかすると,OSを含め全てのスケジュールが例年と比べて後ろ倒しになる可能性もありますね。
でなければ,OSだけ先行してデビューさせ,ハードのみ遅らせるとか…。
いずれにせよ,例年通りには行かない2020年後半になることは明らかですのです,興味は尽きません。
興味が尽きない…といえば,今年はiPhone以上に注目されているのがMac。「Apple Silicon」搭載のMacが,今年度中にも登場するというのが通説となってきています。
この度ミンチー・クオ氏が,今後のMacBookにおけるAppleSilicon化に関するタイムスケジュールの予測を発表しました。
えっ? 13インチから来るの?
「13インチから…」の意味合いは?
記事によると,
アナリストのミンチー・クオ氏が業界筋から得た情報として,Appleシリコンを搭載したMacBookに関し,2020年第4四半期(10月~12月)に新型13.3インチMacBook Proを発表,その後順次,新型MacBook Air,デザイン変更の伴う新型14インチおよび16インチMacBook Proを発表するだろうとの予想を伝えている
とのことです。
スケジュール的には以下のようになっています。
意外なのは,MacBook系で最も早くApple Siliconが搭載される機種が「13インチ」だということです。
この「13インチ」は,以前から「ベゼルを細くした14インチになる…」という噂が立っているモデルです。15インチは昨年すでに「16インチ化」を果たしており,13インチに関しても,今年春のマイナーチェンジの時期に「14インチになるのでは?」という予測もなされていました。
当然,「次は14インチになる…」と考えられていた機種だけに,少々意外な展開です。
上記のスケジュールを見るに,恐らくは性能の異なる複数のApple Siliconが投入させるのではないでしょうか?
「Air」に搭載されるチップは低性能版で「廉価版」の位置付け。
以前から,廉価版Macが非常に戦略的な価格で登場するという噂はありました。個人的には,現状消えている「無印MacBook」が再登場し,廉価版モデルを形成するのでは…と考えていたのですが,それはないのかな?
「Air」が廉価版だとすれば,「Pro」は当然ハイパフォーマンスタイプですね。13インチにはそれなりの高性能Apple Siliconが搭載され,大概の作業はストレス無くこなすことができるようにしてくるはずです。ここでどの程度のパフォーマンスを見せつけられるかどうかで,Apple Siliconの評価が定まっていくような気もします。
しかし…。
何故14インチではなく13インチなのでしょうか?
私は,
「本来であれば14インチかする予定だったものの,MiniLEDの開発が遅れ,場つなぎ的に13インチを持ち出さなくてはならなかった」
のではないかと考えます。
MiniLED搭載と同時にデザインの改訂も噂に上っているMacBook Pro系ですので,2012年に登場する「14インチ&16インチ」で,大改訂が行われることになるのでは?
だとすれば…。
今年に発売される13インチに飛びつくのはいかがなものでしょうか?
Appleとしても,Apple Siliconのデビューを「14インチ&16インチ」登場時まで待つ…という選択をしてもよかったと考えるのですが。
「Intel製チップから2年で移行する」と宣言してしまった以上,デスクトップ機と同時にノート型のApple Silicon搭載機を登場させる必要があったということかな?
どうも最近のAppleのモデル戦略には首をかしげることが多いような気がしてなりません。