Final Cut Proのレインボーサークル問題が解決か?
以前,新型MacBook Pro13インチで動画編集アプリを10分間ほど使用していると,突然レインボーサークルが現れ,まともに作業できない状態になる…ということを紹介する記事を書きました。
この問題,新型13インチの「上位モデル」でのみ発生していた事例のようで,わざわざ下位機種に買い替えをするユーザーもいたという,なかなかに悲惨な状況だったようです。
上位モデルは,intel第十世代CPUである「Ice Lake」を搭載していることから,こちらとの相性問題だったのかもしれません。
そんな中,先日アップデートされた「macOS Catalina 10.15.6」では,これらの問題が解決された…という報告が上がってきています。
Apple,さてはサイレントで対応してきたな!
「Final Cut Pro問題」,Appleの責任はどこに?
記事によると,
Appleが7月16日にリリースした「macOS Catalina 10.15.6」は,MacBook ProやMacBook Airで発生していた動作不良や周辺機器との接続トラブルを修正した可能性がある
とのことです。
まずもって,Final Cut ProやPremiere Pro等の動画編集アプリで発生していたレインボーサークル問題。
先日,You Tubeのワタナベカズマサ氏の動画で,OSのアップデート後に状況の改善が見られたという報告があったことは承知しておりました。
氏は,この数日前に「下位機種」のオーダーをしておりましたので,キャンセルをすることで余計な出費をする必要がなくなったようですね。
それにしても…。
まともに作業できなくなることで,契約の解消や余計な買い替えを余儀なくされているユーザーが多数いることを,Appleはどのように考えているのでしょうか? 今回は明らかに「サイレント」によるアップデート対策でした。私は,Appleのこの姿勢には大いなる疑念を感じます。
アップデートで解消したということは,当然Appleが今回の減少を把握していたということであり,問題の深刻さも理解していたということです。
少なくとも問題の状況を公開し,OSのアップデートで解決できそうだということをすべてのユーザーに周知する責任があったと考えます。使えない状態の製品を売っておいて,黙って対応する…なんて,考えられません。
OSのアップデート前に,レインボーサークル問題で余計な出費をしたユーザーに対し,アップル側が何らかの補償を行ってもいいと考えるほどです。
USB接続,スリープ復帰に関する問題も解消
今回のアップデートでは,動画編集の問題だけではなく,USB接続やスリープ復帰に関する問題も同時に解消されたようです。
私もMacBook Pro13インチ(2016)を使用している時期に,クラムシェルモード使用時の接続問題に苦しみました。基本的に,現在でもMacBook系と外部ディスプレイや外部GPUとの接続に関しては信用しておりません。
「使えること」が当たり前のPCにおいて,「使えなくなる」という自体に度々襲われるMacという代物は,やはり大いなる危険性を伴うデバイスです。
iPhoneやiPadにおいては,「使えなくなる」というトラブルはなかなか出現しませんので,やはりMacが格段に脆弱性を帯びていると考えてもいいのだと思います。
ここ1年においては,とにかく「macOS Catalina」の安定性に問題がありました。デビュー当初からの酷評が止まらないまま,時期「macOS Big Sur」へとバトンタッチされることになりそうです。
今回の新OSも「iOSライク」なインターフェイスに大規模変更となり,バージョンも「11」へと移行することで,「大変革」を迎えます。ただただ心配なのは,「安定性」。
特にMacは仕事に使用する機器ですので,余計な機能をいたずらに増やすよりも,とにかく安定して動作することが絶対条件のデバイスのはずです。
起動しなくなったり,突然フリーズしたり,周辺機器との接続がままならなかったり…ということは,本来絶対に起こしてはいけない不具合なのです。
Appleは,Appleファンの温情に甘えることなく,責任のあるソフトウエア開発をしていただきたいものです!