有料配信「Paravi」でさえも半沢直樹を配信しないTBSのやり口にぶち切れる!
まあ,「放送したドラマを全て配信する…」という約束事はないのかもしれません。しかし,月1,000円もの会費を支払わせているということを考えれば,自社制作の連続ドラマに関しては,1週間の見逃し配信を行うということは,契約者との暗黙の了解のはず…。
そして,これまでもその大義名分だけはしっかりと果たしてきたはずです。
しかし…。
なんと,「半沢直樹(2)」の配信が行われません。配信されているのは「ダイジェスト&次回予告」のみ。「Paravi」でさえ配信されないのですから,当然「TVer」でも同様です。
これはもう,裏切り以外の何物でもありません。
あきれ果ててしまいました。
「視聴率稼ぎ」以外考えられない…TBSの浅ましさ
配信しない理由は,「視聴率稼ぎ」意外に考えられませんね。
「見逃し配信がある」ということになると,当然リアルタイムでの視聴率は下がるわけで…。恐らくは,記録的な視聴率を稼いだ前シーズンがプレッシャーとなり,
「今のご時世,さすがに40%の視聴率というのは無理があるが,稼げる視聴率であれば稼ぎたい!」
というTBSの思惑があるのは明らかです。
なんという浅ましさでしょうか?
まず第一に,現在のような見逃し配信サービスが始まった契機は,違法動画がネット上に闊歩しているという問題を解決するという大義名分があったはずです。当然制作側としては,これによりリアルタイムでの視聴率が大きく下がってしまうということは織り込み済みだったはず。
その分,見逃し配信での視聴数などのデータも,ドラマ人気のバロメーターとして,現在では明確に認知されるようになりました。
同時に,各テレビ局が,TBSであれば「Paravi」,フジテレビであれば「FOD」というように,有料の動画配信サービスを開始し,「1週間後以降でも安心してドラマをたのしむことができる」「途中にCMが入らずに快適な視聴ができる」という新たな付加価値を添えた利益回収の仕方も定着してきていたはずです。
それなのに…。
テレビ局側の思惑で,しかも「視聴率稼ぎ」というあまりにも意地汚い考え方1つで,有料会員の利益が損なわれた…というのは,残念でしかありません。
恐らくは,リアルタイムでの本放送終了後にまとめて配信サービスを開始するという戦略だとは思うのですが,このようなやり方を重ねるのであれば,「Paravi解約」も考えていかなくてはなりません。
少なくても,非常に楽しみにしていた「半沢直樹」,観る気が一気に失せました。原作はすでに読んでいて,流れも承知していますし,演者の顔ぶれを見てドラマの雰囲気も大方想像つきますので…。そう考えたら,今まで楽しみにしていたのが,何だか馬鹿らしく思えてきました。
今回の件,肝心のドラマの価値までも傷つける,TBSの暴挙だと考えます!