新型iMacは,27インチのみのリニューアル!
ついに…というか,もう待ちくたびれてしまったタイミングでのいきなりのiMac改訂でした。
今回は,SSDが標準になったという点を除けば,21.5インチの改訂は行われず,27インチモデルのみのリニューアルとなりました。完全に21.5インチは「Apple Silicon」搭載を意識して「留め置き」となりましたね。
恐らくは,秋のAppleSilicon Mac登場時に,「24インチ」へのディスプレイサイズ拡大を伴って,デザインを一新した新生iMacが登場することになるでしょう。ハイパフォーマンスを要求される27インチに関しては,2021年の秋? それとも2022年の春?
さて,デザインの変更を伴わなかった新生27インチiMacですが,その分スペックは大きく向上しているようです。
「Appleが大好きなんだよ」さんのYouTubeチャンネルでは,すでに紹介動画が上がっています。さすがです!
CPU,GPUとも大幅強化! ついにSSDのみの仕様に
まずもって,ついに27インチからFusionDriveが完全に消えました。21.5インチではオプション選択が可能ですが,27インチはオプションでさえ選べません。もっと早くこのような仕様にすべきだったとは思いますが,SSDの価格がようやくそこまで下がってきたということでしょう。昨年ほどから,SSD価格が急に下がっていましたからね。
CPUは当然第十世代のComet Lake-Sを搭載。最大で10Coreで選べますし,GPUも「Radeon Pro 5700 XT(16GB)」まで選択可能。更に,SSDの容量が最大8TB,メモリが最大128GBと,選択によってはこれまででは考えられなかったようなモンスターマシンに仕上げることができそうです。
こんな組み合わせなら,結構幸せになれそう…。
この組み合わせで「56万円」ほど…。
全部載せだと「90万円」ほどまで行っちゃいます。
「Appleが大好きなんだよ」さんの動画では,様々な面で2019年モデルとの比較を行っています。
GeekbenchによるCPUのマルチスコアを見ると,10Coreモデルが「10,000」越えですね。いよいよ「iMac Pro」との差別化が難しい時期になって来ているようです。シングルスコアは当然iMac2020の方が優れているでしょうから,値段のことを勘案しても,今現在でiMac Proを購入するのは得策ではないように思えます。今後のモデルチェンジに期待ですね。
しかし…。
私の「Mac Pro」のマルチスコアは2万近くありますので,やはりモンスター中のモンスターなのだ…ということを実感します。
グラフィックに関しても,ラデオンの「5000シリーズ」へと移行しました。「16GB」のモデルも選択できますので,相当にコスパはよさそうです。
6Kディスプレイが最大に5台接続できる…ということですが,Pro Display XDRを2台を利用している絵がなかなか頭の中に浮かんできません。価格面でもそうですが,実際に使用していると,「32インチ」の大きさを実感しますので,外部ディスプレイの功罪を考えた上での利用が必要になってくると考えます。
個人的にはPro Display XDR1台の中で複数のデスクトップを行き来して活用する…という利用で満足しています。視線の横移動にどうもなじめそうもないので…。
最後の「Intel iMac」か?
前述したとおり,21.5インチは恐らく今秋にもディスコンさせ,24インチへと移行することになるでしょう。その際には当然スタイリングのモデルチェンジとともに,「Apple Silicon化」が図られるはず。
ということで,恐らく今回の27インチが,「最後のIntel iMac」ということになるでしょう。今後のApple Siliconが,本当にハイスペックMacの要求を満たすことのできるパフォーマンスを発揮することができるのか…については,未だに確信がもてない現状です。
安定のパフォーマンス,WindowsOSの確実な運用等を考えれば,今回の27インチを購入するという選択肢は悪くない考えだと思えます。ただでさえ27インチのApple Silicon化は1年以上は先になるでしょうから,よっぽど辛抱強い人か,待っても作業に支障が出ない方以外は,「Apple Silicon」という枠を取っ払って考えてもいいのではないでしょうか?