「EOS RP」最大の弱点,EVFの改善なるか?
Canon「EOS R5」を購入した素人の考察シリーズ。
第1弾は,「手ぶれ補正」について書かせていただきました。
第2弾は「EVF」です。
「EOS 5D MarkⅡ」以降,デジ一本体の購入から遠ざかっていた私が,昨年購入したのが「EOS RP」。
感心したのは,そのピント精度および描写力です。Canonの「デュアルピクセルCMOS AF」とミラーレス化によって恐ろしいほどのピント精度を獲得したRFレンズ群。特に「RF50mm F1.2L USM」の解放で,ほぼ満点回答を出し続けるRPの写りは,一眼レフ時代には戻れない絶対的なイノベーションを感じました。
またも「RP」という機種の性格上,連射性能等の「写り」以外の面には目をつむりながら運用してきたところです。まあ,それらを我慢してでも満足できる画像のよさは,「もう前に進むしかない…」という決心を与えてくれました。
しかし…。
どうしても我慢できなかったのが,EVF。
EVFの画素数やサイズが足りていないのは仕方ないとして,私が決定的に許せなかったのは,「ファインダーを覗いたときの液晶モニタからの切り替えの遅さ」と「ふとした拍子に液晶モニタ表示に戻ってしまうセンサー認識の甘さ」です。
EVFへの切り替えが遅くなり,何度シャッターチャンスを逃したことか…。また,EVFを除く際のちょっとした角度で,いきなり液晶モニタ表示に切り替わってしまったことが何度あったことか…。これは,「写真撮影」という行為を台無しにしてしまうことにも繋がるもRPの致命的な弱点でした。
その他にも,撮影時のファインダー内画像フリーズ,表示フレームレートの弱さ等,Canonミラーレス初代機として,「R」「RP」の弱さが,R5でどのように解決されたのか…。これ,私にとっては非常に大きな関心事でした。
「切り替え関係」は完璧!
溢れかえっているR5のレビューを見ますと,
「光学ファインダーと何ら変わらない」
という意見が多いですね。
いやいや…。それは違うでしょ!
やはり光学ファインダーの域には全く達していないという印象です。
まずもって,画像の見え方がまだまだデジタルチック。また,「576万画素,0.5型」と,すべてに渡ってRPの「236万画素,0.39型」からスペックが向上したR5のEVFですが,思った以上に大きな違いを感じなかったというのが実感です。
「なめらか設定」にしても時々カクつきますし,ファインダー内フリーズも起こります。まあ,RPからはかなり改善されていますが,それでも確実に発生するので,お世辞にも「光学並み」とは言えません。広さ的にも,「0.39と0.5の違い」は絶対的なものではないと思いました。
しかし…。
私が最も気になっていた「ファインダーを覗いたときの液晶モニタからの切り替えの遅さ」と「ふとした拍子に液晶モニタ表示に戻ってしまうセンサー認識の甘さ」に関しては,「全く問題ない」というレベルにまで改善しています。
いや,よかった〜!
これで写真撮影に集中できますよ。EVFの見え方の違和感なんて,所詮慣れの範疇ですので,私は全く問題にしていません。これが「ミラーレス機」の仕様なのですから。問題は,一眼レフ並みに,ノンストレスで撮影できるかという点につきます。
画質は確実に優れているわけですので,操作系がまともになって,初めてCanonミラーレス機が,これまでのCanon一眼と同列に語られる立ち位置まで上ってきたように感じました。
「R5Ⅱ」の時期になれば,恐らくはより自然なEVFになるのでしょうが,少なくとも「使える」という点ではR5のEVFで合格点です。
次回は動画・発熱問題に関して…。