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Canon「EOS R5」をDPPで活用するための「PC」について考える〜R5に関する素人の一考察⑤〜

マシンパワーは必須…

 Canon「EOS R5」を購入した素人の考察シリーズ。
 第1弾は「手ぶれ補正」,第2弾は「EVF」,第3弾は「動画と発熱」,第4弾は「AF性能」について書かせていただきました。  

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 一応のシリーズ最終の話題として取り上げたいのは,R5を活かすための「PC」についてです。
 私,劇遅の「クソアプリ」として定評のあるCanon純正の「Digital Photo Professional(DPP)」を頑なに使い続けています。動作スピードは考えられないくらいひどいですが,カメラ・レンズ情報を含めた安心感と,色再現性に関しては純正の強みを発揮する場合が多いので…。

 その対策もあって,今年に入り「Mac Pro」を導入したという経緯もあります。
 購入当初のレビューでは「Mac Proでも速度向上はそれほど感じられない」と書きましたが,「劇的」とまではいかないまでも,確実に「速く」動作していることは実感できています。

 そのあたりを含め,「R5で要求されるPCのパワー」に関して書かせていただきたいと思います。

 

RPと比べ,PCにかかる負担は劇的に大きくなる!

 まずもって,これまで使用していた「EOS RP」と「R5」のファイルサイズの違いです。
 RPは「2620万画素」R5は「4500万画素」。それぞれのRAWファイルの大きさは,「25〜35MB」「45〜55MB」というところです。
 ちなみに,私のMac Proのスペックは,以前にもご紹介したようにこちら。

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Mac Pro(2019)購入記①〜Mac Pro到着! 何はともあれ「体力測定」〜 - カスタム/CUSTOM/でいこう😎

 これを,私のMac ProでJPEGへ変換するに要する時間は,
RP→12秒程度
R5→42〜43秒程度
となります。

 単純なファイルサイズの大きさ比で言うならば,R5の現像時間は30秒以内になってもらいたいところですが,どうやら「単純な正比例」とは行かない問題なのかもしれません。

 問題は,この時間をどう見るか…ですね。
 R5のRAW現像時間に関しては,価格コムの書き込みをみると,「DPPだと1分30秒もかかって,もはや使えないレベル」という意見が多いですね。Mac Proとは行かなくても,結構スペックが高いマシンでないと,1分超という数字は現実的なものだと思われます。

 私はそれほどの枚数をこなすタイプではないので,「40秒+α」程度だったら待てるかな…という印象ですが,これが1分を超えるとさすがに無理かもしれません。この時間が待てないのであれば,DPPの利用は諦め,R5対応を待って素直にlightroomに行った方が賢明かもしれません。

 また,現像以外のレタッチ操作に関しても遅いことで有名なDPPですが,以前の「iMac(2019・梅モデル)でのRPレタッチ」と,現行「Mac ProでのR5レタッチ」では,明らかに後者の方がレスポンスが優れています

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 恐らく,以前のiMacでR5レタッチをすると,相当遅いことになるのでは…と考えられます。アプリのボトルネックがあるため,「Mac ProでRPレタッチをしてもそれほど速くなることはない」のが現状ですが,きっと「遅くなる分に関してはいくらでも遅くなる」のが,このDPPというアプリの「素性の悪さ」なのでは…と考えております。
 DPPを使用する以上,マシンパワーに関しては後戻りはできない…ということです。

 プリントアウトする際にも,これまででは感じたことがない「待ち時間」を感じますので,どんな操作を行うにしても,R5のファイルサイズがPCに及ぼす負担は確実に大きくなっていることを実感します。
 快適に操作したいのであれば,PCには最大限の投資をするべきでしょう。

 

動画に関しては「H.264」への書き出しがネック

 動画に関しては,これまでの殆ど経験が無いので,多くは語れません。YouTubeの「Appleが大好きなんだよ」さんの動画では,動画のレンダリングや描き出しに関するマシンごとの作業速度に関する動画がたくさんアップされておりますので,そちらをご覧になることをお薦めします。
 ただ,こちらに関しては,CPUとGPUのグレードが結果に如実に左右することは明らかです。特にR5では8K動画での撮影もできますし,恐らくは「4K・60P」が標準となって活用されるはずです。

 ということは,もし動画を頻繁に編集するのであれば,DPPの件以上にスペックの高いPCがあった方が幸せになれることでしょう。
 Mac Proでの動画編集は快適そのものなのですが,FinalCutProとH.264の書き出しに関しては非常に相性が悪いです。FinalCutProの書き出し速度の問題については,「Appleが大好きなんだよ」さんの動画で詳細に実験されていますね。PremiereProでは発生しない問題を抱えているようです。

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 ということで,R5の快適な利用に関しては,「PCにできるだけの投資をすること」と「使用する編集アプリの選択を考える」ことが重要と言えましょう。
 個人的に言えば,前述したとおり,DPPに関しては純粋に色味の問題ですが,PremiereProに関しては「買い切りでない」という料金体系の問題もあってのFinalCutProの選択です。延々とAdobeに縛られる…というのもいかがなものかと…。

 さて,皆さんはどのような選択をするでしょうか?
 いずれにしても,R5は金食い虫であります!

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