Mac Proでのバッチ処理で現像時間短縮
先日,R5の瞳フォーカスの優秀さゆえ,「瞳フォーカス + 連写モード」で「全自動カメラ」になり得る…という記事を書きました。
さて,連写すると当然撮影枚数が異様なほどに増えるのですが,ここで問題になるのが現像や加工にかかる時間です。
以前,「Mac Pro + DPP」で,R5のRAW画像を現像するのに「1枚40秒ちょっと」の時間がかかる…とご報告しました。
しかし,複数の画像をバッチ処理させると,その現像時間が「1枚25秒」ほどに短縮されることが分かりました。それでもRPのRAW現像と比較すると2倍の時間がかかるわけですが,これだったらそんなにストレスがかかるというわけではありません。
なんとか常用できるレベルか…?
Canon純正のRAW現像アプリである「Digital Photo Professional」は,バージョン4となって多機能担った反面,それまでも課題とされた動作のもっさり感が異様なほどに助長されました。
マシンパワーを上げてもそれほど速度が上がらない…という致命的な欠陥もあり,使い勝手に関する評判はすこぶる悪いのですが,こと画像の品質を考えると,Canonの色がそのまま再現されているのはこのDPPであると私は感じています。
さらに,カメラ本体の設定やレンズ補正が自動で活かされる点も,素人にとってありがたい面が多いわけです。まあ,この「なんでもできてしまう」ということがもっさりする動作に直結してしまっているわけですが…。
lightroomではあっという間に終わる処理が,DPPでは少々待たされる…ということが頻発するわけですが,常に何百枚の画像を処理するような環境にない私にとっては,多少のもたつきよりも正確な色味を優先したいわけで…。
加えて,Mac Proを活用する事で,時間的なストレスを少しでも軽減できればと考えているところです。
DPP処理中のCPU動作状況をアクティビティモニタで観察すると,一応は48Core全てが稼働しているのが分かります。チップパワーにものを言わせて,できることであればこのままDPPを使用していきたいと思います。
それにしても…。
Canonには,DPPのアルゴリズムを改善し,より快適に動作させるようにしてもらわないと困ります。さすがにここまで動きが鈍重では,Canonの責任が問われると考えます。R5,R6の登場を機に,動作の軽い「DPP5」を登場させてもらいたい…と考えるのは,私だけではないはずです。