次期iPadPro用「A14X」の開発完了→年内量産開始か?
年内に販売が噂されている「MacBook Pro13インチ」「iMac24インチ」でデビューする公算の強い「Apple Silicon」。いよいよIntelとの決別の時が近づいてます。
しかし,今後の「Apple Silicon」のロードマップに関しては見えていない部分が多いですね。特に「Mac用」のApple Siliconはどのような位置づけで開発され,それまでのiPhone,iPad用のAチップと「どこが」「どれだけ」異なるのか…?
来年にはデビューするであろうiMac27インチの後継,新型iMac Proという,ハイパフォーマンスMacに搭載されるApple Siliconの姿が具体的に見えてこないのが非常に気がかりな部分でもありました。ましてや,将来のMac Pro後継用となると…。
しかし,ここに来てようやくほのかな灯りが見えてきたようです。次期「A14」の先にあるものが…。
次期iPad Proに搭載されるであろう「A14X」の開発が完了したようです。
Mac専用チップのコードネームは「Lifka」?
記事によると,
台湾メディア工商時報が業界筋の情報として,A14Xの量産がTSMCの5nmプロセスで年内に開始され,2021年後半に発表される新型iMacに搭載されるオリジナルGPU,「コードネーム:Lufka」も開発中だと報じている
とのことです。
まずもって,年内に量産化されるという「A14X」に関しては,これまで同様の考えで行くと,iPhone12に搭載される「A14」のグラフィック強化版であり,恐らくは「次期iPad Pro12.9インチ」に搭載されるものになるでしょう。開発は順調なようです。
この次期iPad Proは,2021年春(これまで通りであれば3月が濃厚か?)に登場すると言われている「MiniLED搭載機」になるのでしょう。
「A14X」は,2020年のiPadProが「A12Z」という中途半端なチップを搭載していたこともあり,大幅な性能向上が期待されるチップです。また,恐らくはこの「A14X」をベースとした形で,来年度発売が予定されている「MacBook Pro」の「14インチ」「16インチ」に搭載されるApple Siliconが製造されるでしょうから,期待は高まるばかり。
MacBook Pro系に載るチップが,iPad Pro用のものと同一なのか,それともアップデートされたものなのか…等,これから謎が一つ一つ解明されていくことになるでしょう。
そして…。
最大の期待が,「ハイパフォーマンスMac」に搭載されるチップ。
この記事には,この「チップの棲み分け」が以下の表のように整理されて掲載されています。
今回,初めて「Lifka」という特別なコードネームで開発されているという情報を目にしました。恐らくは,MacBook系では超えられない「プラスα」を加えるために,大幅な性能アップとともにデビューすることになるのではないでしょうか?
正にPC業界を揺るがす事態になるのかも…
ここで気になるのが,この記事の中で,この「Lifka」のことを「AppleオリジナルのGPU」として説明していることです。
ということは…。
もしかすると,単なるSoC単独チップを搭載するのではなく,「Aチップ(もちろんA14やA14Xをパワーアップさせたもの)」に加え,GPU単独として機能するチップとして「Lifka」を用意しているのではないでしょうか?
これまでは,SoCというAチップの位置づけから,どうしても「ひとつのチップの中に全ての機能を盛り込んで…」という意識があり,
「本当にIntelCPU+外部GPUという,これまでのIntelMacの性能を超えることができるのか?」
という懸念が私の中にありました。
しかし,「チップ単独」という固定観念を払えば,Apple純正の「GPUチップ」を別付けすることだって可能なわけです。
もしこの「Lifka」が,これまでのAMGのGPUを凌駕する性能を有していたのなら,正にこれまでのIntelPCの概念をぶち壊すほどのインパクトを与えそうです。
2021年の新型iMacでのデビューとなりそうですね。
ということは,新型iMac Proもそれまでは出ないのか…?