イヤホン,ヘッドホン利用者には必須の機能
ここ数年,毎年のiOSの機能充実ぶりが止まりません。
本ブログでも再三述べてきましたが,もはや機能的には限界が見えてきているiPhoneよりも,「できることが増えている」という点ではiOSの方が上。
iPadやMacも含めて,「OSが主役」ともいえる毎年のアップデートとなっている感もあります。
今年も,ホーム画面へのWidget配置などは,iPhoneの利用方法をも変えるほどのインパクトを産んでいますが,他にも,私にとって非常に気になる新機能があります。
それが,イヤホン・ヘッドホンを利用した際の「音響曝露量」をリアルタイムで確認できる機能です。この有用性については,以前にも記事にしました。
近年,イヤホン・ヘッドホン業界では「ノイズキャンセリング」が大きなトレンドとなっています。これは,単に外部の音をシャットアウトするという目的だけではなく,できるだけ小音量で聴くことのできる環境をつくり,耳への負担を減らしたい…というユーザーの願いの高まりが大きくなっている証拠です。
今回の新機能は,このような世間の要求に,正にジャストフィットするものとして今後評価されるべきだと考えます。
「ひと手間で」「リアルタイム」を…
当然iOS13でも,曝露量を確認することはできました。
しかし,実際に使用すると,以下の2つの点で大きな不満を感じていました。
①いちいち「ヘルスケアアプリ」の一機能として呼び出さなくてはならない
②「1分間ごとの音量」は確認できるものの,表示に時間のズレが生じるし,そもそもリアルタイムの音量を確認できない
この手の機能,「簡単に利用できる」ことの意味合いが非常に大きいと考えます。
①に関して言えば,ヘルスケアアプリを開き,そこからさらに「ヘッドホン音量→更にデータを表示→"分単位"の時間軸の選択」と,実際の音量レベルを確認するにはかなり下層に潜り込まなくてはなりませんでした。
そして…。
それだけ手間をかけて音量レベル表示画面に辿り着いたとしても,確認できるのは「1分単位」ての音量レベルに限られており,リアルタイムの測定はしてくれません。
もちろん,「何分間聴いた」「その間の音量レベル推移」等,データ分析を求めるのであればこれでいいのですが,
「リアルタイムの音量レベルを確認し,それによっては音量調節をしたい…」
という,最もユーザーが利用したい用途では使えなかったわけです。
しかし,iOS14の「聴覚コントロール」では,リアルタイムの音量レベルを「コントロールセンター」で確認できるようになりました。
iPhoneの右上を上から下へスワイプすると,一目で確認できるのです!
設定は簡単! 必ずチェックします!
設定は至って簡単です。
iPhoneの設定アプリから,「コントロールセンター」を選択。
以下の画面内の「聴覚」をコントロールセンターに「追加」するだけ。
すると,コントロールセンターに以下のように表示されます。
このままでも「レベルレーター」がリアルタイムで動いており,音量レベルが「80dB」を超えるとレベルメーターの色が黄色になって注意を促してくれます。
このままでは小さくて分かりづらい場合には,この「聴覚」アイコンをタップ。
すると,以下のようにレベルレーターが大きく表示されます。
この画面ですと,音量レベルの数値まで確認することができますね。
いや〜,実に快適です。そして,安心です。
この機能,もっと注目され,評価されてもいいと思うんですけどね…。
私は,イヤホン・ヘッドホンで音楽を本格的に聴く際には,必ず使用しています。