現実味を帯びてきた「iPhoneSE Plus」!
以前にも書きましたが,「iPad Air4」は私にとって非常に衝撃的なモデルです。
それは,これまでAppleが決して踏み込むことのなかった「電源ボタンTouch ID」という認証方式を,いきなり投入してきたこと。
従来のTouch ID,Face IDと,Appleは特に「信頼性」の視点を最重要視し,認証システムには強いこだわりを示してきました。
「Touch IDよりもFace IDのほうが安全性が高い」
という理由で,iPhoneXにFace IDが搭載されたわけで,廉価版以外のiPhone,iPadに関しては,ベゼルレス化を図るためにFace IDを使用する…という暗黙の了解があると,私なんかは考えてきました。
Air4では,コストが高上がりとなるFace IDを避け,電源ボタンTouch IDを採用することでベゼルレス化を図りました。これは明らかに「方向転換」だといえます。特別に大きく取り上げるわけでもなく,いきなり「電源ボタンTouch ID」という認証システムを採用したこと自体,これまでのAppleでは考えられないことなのではないでしょうか?
そんな中…。
忘れかけていた「iPhoneSE Plus」に関する記事が来ています。
そう。Air4でいとも簡単に「電源ボタンTouch ID」が実現してしまったことにより,一気に「iPhoneSE2 Plus」実現の可能性がアップしたことになります。
「電源ボタンTouch ID」の可能性
記事によると,
ミンチー・クオ氏が,2021年後半に,iPhoneXRかiPhone8Plusの筐体を利用し,電源ボタンTouch IDを採用した廉価版iPhoneの登場を予想している
とのことです。
何やら,A14Bionicを搭載したベゼルレスタイプのモデルになりそうだとのこと。
まあ,ホームボタンを必要としなくなりますので,ベゼルレス化が図られることは当然と言えますね。
この「iPhoneSE Plus」ですが,現行の「iPhoneSE」の登場が噂されている段階から,話には上っていました。
何と,2019年末には,「iPhoneSE Plus」「電源ボタンTouch ID」というワードが登場しているのです。
つまり,Appleとしては,「電源ボタンTouch ID」が急に登場した…というよりも,以前から温め続けてきた…ということなのでしょう。
「Touch ID内蔵ディスプレイ」に関してはかなり前から噂になっていましたが,「電源ボタンTouch ID」の噂が聞こえてくることがなかったため,噂に上って1年も経たないうちに「Air4」に搭載されてしまったことには驚きを感じます。
ということは…。
今回再浮上した「iPhoneSE Plus」という,iPhoneSEの画面拡大版とも言えるモデルが登場しても全くおかしくは無いことになります。
というか,登場するのが当然の流れができたというか…。
「ミドルレンジモデルには電源ボタンTouch ID!」
という方針が今後打ち出される可能性までありますね。
だったら「iPhoneSE」も電源ボタンTouch IDでよかった…
しかし,ここで思うのが,
「だったら今年出たiPhoneSEも,電源ボタンTouch IDでよかったんじゃ…」
ということです。
もちろん,開発時期的に間に合わなかったということなのかもしれません。
だとすれば,是非とも「Plus」が登場するという2021年後半には,「ベゼルレスSE」を登場させて欲しいと思います。
今年発売されるであろう,5.4インチの「iPhone12mini」との競合は気になりますが,「5G」や「ディスプレイ規格」等の面での差別化を図ることで,価格を抑えたモデルになってくれることを願わずにはいられません。