カスタム/CUSTOM/でいこう😎

50おやじが,お気に入りについて気ままにつぶやくページです。

「和菓子屋のアン」シリーズ第3弾 「アンと愛情」が10/22に発売!〜「アン」の恋愛が描かれる?〜

「和菓子屋のアン」シリーズ第3弾 「アンと愛情」が10/22に発売!

 坂木司さんという作家さんは,「青空の卵」等の「引きこもり探偵シリーズ」や「ホリデーシリーズ」で評価を得ている方ですが,私はこの方の書く「青春お仕事もの」が大好物です。

 「シンデレラ・ティース」「ホテルジューシー」等での,新たな職場での混乱に巻き込まれていく疾走感と,その中から希望を見いだしていく幸福感が,読んでいて非常に心地いいのです。

 また,他の作品の登場人物がちらっとよぎったりする,「坂木作品を読んでいるからこそ分かるトラップ」が割と頻繁にあるのも,この作家さんのおもしろいところですね。

 さて,その「青春お仕事もの」というくくりの中で,最も新しいシリーズといえば「和菓子屋のアン」シリーズです。
 この度,シリーズ第3弾「アンと愛情」が10月22日に発売されます。

 

二十歳になるアンの成長と恋愛事情?

 光文社のオフィシャルサイトでは,すでに多くの情報が公開されています。

f:id:es60:20201010110106j:plain


 東京百貨店のデパ地下にある和菓子屋「みつや」で働くことになった「梅本杏子」,通称「アン」が主人公。シリーズ開始時の年齢は18歳という設定でした。

 慣れないデパ地下の仕事や,「和菓子屋」という独特の世界,そして何より「和菓子」のもつ魅力が,アンの考え方を変えていきます。
 その成長の様子を,来客や同僚の関わりの中から生まれる「ミステリー」を解いていくという手法で描いていますね。

 「アン」という主人公や「和菓子」のもつ素朴な感じ,それから見た目以上に繊細な和菓子という素材の効果もあり,想像以上にテンポのよい疾走感があるのに心地いいという,不思議な感覚で読み進めることのできるシリーズに仕上がっている印象です。

 今回の「アンと愛情」に関しては,次にような記述が…。

 東京百貨店地下食品フロアにある、和菓子店「みつ屋」の売場。高校を卒業してすぐ,梅本杏子(うめもと きょうこ・通称アンちゃん)がここでアルバイトをし始めて,2年が過ぎようとしています。
 ファッションセンス以外は頼りがいのある椿店長に,誰よりも〝乙女〟な男性店員・立花さん,元ヤンにして女子大生にして人妻の桜井さんとの楽しく働きがいのある店舗で,アンちゃんも少しずつ大人になってきました。洋菓子店「K」の柏木さんや,お酒売り場担当の楠田さん,化粧品フロアのスタッフ・通称魔女,立花さんの師匠で「河田屋」の店主・松本さんなどなど,親しく話せる相手も増えてきて,毎日の業務にやりがいを感じる日々です。
 ずっとこのまま,楽しく過ごしていきたい。そう思うアンちゃんですが,ゆっくりとではあっても、年月は流れていくわけで。
 まもなく成人式を迎えるアンちゃん。そろそろ振り袖を選ばなければいけないんだけど,容姿に対するコンプレックスもあって,どうも気が向かない。売場にやってきた他店からの応援スタッフは,自分と同い年なのにやる気も売る気も段違い。お客さんから持ち込まれる相談事も,いつも以上に難易度が高く,気が焦るばかり。そもそも,自分は将来,どうなっていきたいんだっけ……。
 身の回りにも遠い世界にも,どうしていいかわからないことばかり。アンちゃんが甘いお菓子の力を借りて,謎と未来に立ち向かう,やさしくさわやかな青春ミステリー。いよいよ最新刊の完成です!

 

 「アンと青春」から3年半もの月日が流れていますので,まずはこれまでの内容のおさらいを…ということなのでしょう。発売前の情報としてはかなりのものを提供してくれています。

 さらには,詳しい章立てまでも…。

 

【収録作品】

甘い世界
成人式が迫る中,振り袖選びに後ろ向きなアンちゃん。でも。しぶしぶ向かった呉服店で,少しだけ勇気をもらいます。いっぽうお店には,「宇宙を表現した和菓子」を求めるお客さんが。え? 宇宙?

こころの行方
バレンタインの催事場ブースのために,「みつ屋」空港店から応援スタッフが派遣されてきました。アンちゃんと同い年のそのスタッフ・桐生さんの鮮やかな仕事さばきに圧倒されるアンちゃんでしたが……。

あまいうまい
友だちと三人で金沢旅行に向かったアンちゃん。柏木さんの実家『柿一』にも寄って,名物の「巻き柿」を食べてみたいと思ったのですが……。

透明不透明
同世代でなれなれしい男性客の来店に警戒心を隠せないアンちゃん。でも,彼が持ち込んできたのは,とても真摯で,しかも難しい謎かけでした。

かたくなな
椿店長の様子がおかしい。理由をあれこれ想像するアンちゃんだったが,「日本ならではのお菓子」というお客さんの要望が,意外なほど難題で……。

ほか掌編二編も収録しました。
盛り沢山です!

 

 いいんでしょうか?
 ここまでダダ漏れにしてしまって…。

 本作でもアンちゃんは,周囲の人達から刺激をもらい,お客さんの思いや和菓子の奥深さから多くのことを学びながら成長していくようです。

 題名ともなっている「愛情」に関しては,「透明不透明」の中で何らかのロマンスが生まれるのかな…?

スポンサーリンク