「M1 Mac」の性能が徐々に明らかに…
ついにApple Silicon搭載の「M1 Mac」の発売が開始されました。
今後,続々とレビューが上げられ,実際の使い勝手の情報が分かってくることでしょう。
やはり知りたいのが,ネイティブの状態と,「Rosetta2」でIntel対応アプリをエミュレートしている状態との実感として感じる「性能差」。
数値での違いは先日お知らせしましたが,数値からだけでは見えない実際の動作状況や,アプリや周辺機器の対応の実態を早く知りたいものです。
さて,そんな中,「数値上」の実態については続々と明らかになってきています。
今回は,M1チップのグラフィック性能やSSDスピードの記事が来ています。
なんと,SSD速度は紛れもなく「2倍」になっていたようです!
「一昔前のデスクトップMac」という感じか…?
これらの記事では,「Blackmagic Disk Speed Test」を使用したSSDのはピードテスト結果とも「GFXBench 5.0」を使用したグラフィック性能が掲載されています。
まずは「Blackmagic Disk Speed Test」。
以下のような結果になったようです。
前モデルの「Air」のSSDはピードは,「書き込みが1007MB/s、読み込みが1319MB/s」だったとのことですので,正に「2倍」の数値。
Appleが「Air」の紹介ページで記している数値と正にぴったりという結果です。「盛っていなかった…」ということに何故か感動してしまいました。
また,この数値は,私が以前使用していた「iMac(2019)梅モデル/1TBSSD」のディスクスピードとほぼ同じとなっています。
そう考えると,驚愕の伸びだといえましょう。
一方の「GFXBench 5.0」。
数値はこちら。
「GTX 1050 T1とRX 560はどちらも発売から約3年が経過した,古いグラフィックスカード」ということなのですが,それにしても比較対象が「デスクトップ用のGPU」であるということに意味がありますね。
これらの結果を見るに,
「MacBook Air(2020/M1)は,数年前のデスクトップPCと同等のSSD・グラフィック性能を有している」
と考えて問題ないようです。
やっぱり急ぐべきはアプリのユニバーサル化!
しかし,当然この調査環境は,Airの「ネイティブ駆動下」でしょうから,まずもって全てのアプリがM1 Mac上でネイティブに稼働する状況を作り出すことが課題でしょう。
もしこの条件が早急にクリアになり,周辺機器への対応も滞りなく行われたのなら,「M1 Mac」が世界を震撼させることになるかもしれません。
全てがうまくいき,さらに2021年にApple純正GPUを搭載した新生iMacが出てきたなら,IntelPCを使用するメリットが,「MacにはないWindowsアプリを使用すること」以外に見つからない…ということにもなりかねません。