「NOMAD Base Station Pro」の「どこにでも置ける」は本当か?
AirPowerのようなQi充電マット,「NOMAD Base Station Pro」を購入したことは昨日お伝えしました。
本日からはいよいよ「本題」に迫っていきます。
今回は,「NOMAD Base Station Pro」の唱える「どこにでも置ける」充電は本当に可能なのか…ということ。
また,最大3台の同時充電(iPhone2台+AirPods)が可能だというのは真実か?
このどちらも,本来はAppleがAirPowerでやりたかったことのはず。
前回の記事で紹介した,「小さい18個のコイルで,デバイスの最もふさわしい場所に充電のスイートスポットを作成する」というAIの力が本当なのであれば,「どこにおいても…」という夢が叶うことになります。
上が,18個のコイルが埋め込まれている場所と本体の基盤の画像です。
なんともやってくれそうな雰囲気がプンプンと漂いますね。
早速実験してみました。
まずはiPhone11Proの1個置き。
レザーで覆われた盤面から少しはみ出しても,横に置こうとも,傾けようとも,何の問題も無く充電が行われました。
Appleが提案した「MagSafe」は,物理的なiPhone12の充電スイートスポットにMagSafeをあてがう…という,なんとも原始的な手法を伴った充電方法です。当然毎回位置をずらさないようにという配慮が要求されるわけですが,この「NOMAD Base Station Pro」では,適当にポンとおくだけで十分というわけです。
これはなかなかに快適。
次は,AirPodsで試します。
こちらも,マット上のどこにおいてもバッチリ充電できました。
次に「iPhone+AirPods」の2台置き。
こちらも全く問題ありません。
次に3台置き。
こちらもOK。AirPods2の充電ランプが消えていますが,マットにおいてしばらく時間が経過してしまったためです。
ちなみに,充電しているかどうかは,本体手前に光っている3連のランプではアクすることができます。
2台置きだと,以下のように2つ分のランプが光ります。
やはり「どこにでも置ける」は快適! あとは…
MagSafeを使用した後に今回の「NOMAD Base Station Pro」を試すと,「どこにでも」「適当に」置けることの快適さが際立ちます。
しかも,「NOMAD Base Station Pro」本体の高級感もなかなかのもので,使い勝手という面での満足度は非常に高いです。
充電速度はたいしたことがないようですので,この部分にこだわる方には向いていないかもしれませんが,私のように,
「就寝中に終わってくれたらいい…」
と考えられるのであれば,俄然存在感が際立ってくるものと思われます。
しかし…。
私がこれまで,その使い勝手以上にこだわってきたのは「発熱」の問題。
とにかくこれまでのQi充電マットは,充電器本体が熱くなったり,デバイスが発熱したりという類いのものが殆どでした。
そんな中,MagSafeは,全く発熱がないということではありませんが,これまでのQi充電マットと比較すると,発熱が抑えられている印象を受けます。AirPods等の小物の発熱は他のQi充電マット同様に感じるものの,iPhoneに関しては随分と抑えられている印象を受けています。
果たして「NOMAD Base Station Pro」の発熱はどのようになっているのか…。
18個の小型コイルをAIがつかさどって,充電のスイートスポットを狙い撃ちする…という説明を真に受けるのであれば,発熱そのものが抑えられているのではないか…という大きな期待がもてます。
しばらく検証を続けた後,次回の「③」では,この充電時の発熱に関してお伝えします。
発熱か無ければ,文句なしで「採用」なのですが…。
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