表記上の「がっかり」を覆す高性能?
「MagSafeデュアル充電パッド」のレビューをしております。
ここまでは,「使い勝手編」「発熱編」をお届けしてきました。
最終評価は一定の期間の使用後に下しますが,以前の単体MagSafeの経緯から考えれば,私にとって「神機」といえる充電マットになりそうな予感です。
「14,800円」という神的な(?)価格も,これで満足し,他のQi充電マットに目移りしなくなるのであれば,納得できるものかと…。
さて,私の「MagSafeデュアル充電パッド」の利用方法としては,就寝時にベッドサイドで「iPhone11Pro と AppleWatch Series6」の同時充電を行い,翌朝を迎える…というものです。
ですから,正直「充電速度」に関しての優先順位は高くありません。
しかし,Qi充電マットに「速度」を求める方も多いでしょうし,今後無線充電が主流になっていくことを考えれば,ある程度の「充電速度」があるに越したことはありません。
「MagSafeデュアル充電パッド」は「2in1」タイプ。
どうしても,
「単体MagSafeよりも,充電効率は落ちるのでは…」
と考えてしまいます。
実際,表記上は単体MagSafeの方が優れているわけで…。
推奨の「20W充電アダプタ」を使用しても,最大「11W」しか出ないのであれば,相当に単体MagSafeよりも見劣りする結果になりますが…。
ところが…。
この表記上の「がっかり」を覆すような高性能ぶりを示すデータを公開している方がいらっしゃいます。
内部効率が相当にいいのか?
その「データ」を公開しているのが,私も欠かさずチェックさせていただいている「Appleが大好きなんだよ」さんの動画です。
この動画内で導き出されている驚きの結果を整理すると,以下の通りです。(いずれも20Wの純正電源アダプタ使用時)
①表記上では最大「11W」とされているが,iPhone12単体の充電時において,実際は「14〜15W」の出力がある
②iPhone12の充電において,満充電まで単体MagSafeで「2時間45分」必要だったものが,「1時間48分」で済んだ(有線PD充電並)
③「iPhone12とAppleWatch Series6」の同時充電時においては,表記上の「11W」を大きく越え,「15〜16W」の出力が出ている
④同時充電に必要な時間は,「iPhone12が2時間25分」「Watchが1時間30分」と,有線PD充電にも迫る優秀さである(Watchも十分速い)
どうですか,これ?
つまり,iPhone単独の充電では単体MagSafeよりも大幅に速く,同時充電時も,単体MagSafeを凌駕する…という,驚異的な結果となりました。
表記上の「11W」という数値には,全く意味がないということになります。
いや〜,「2in1」というデバイスの性質を考えると,この結果は「驚き」としか表現できません。
これ,「純正20W充電器」との相性調整が,驚くべきレベルで達成されているということが大きいでしょう。単体MagSafeでも,むやみにワット数の大きい充電器を使用しても時間短縮には繋がらなかった…という報告がありますし。
また,「MagSafeデュアル充電パッド」内部の構造やソフトウェアレベルでの調整も巧みであり,単体MagSafe以上のなんらかの手立てが施されている可能性すらありますね。内部を分解した画像などを見て見たいものです。
いいことずくめの「MagSafeデュアル充電パッド」
2台同時充電ができるのに発熱も抑えられていて,充電効率がいい…
もはやこれ以上に望むことがあるでしょうか?
今後の継続使用で,発熱具合が安定しているのであれば,少なくてもApple純正品として「AirPower型」の一体マット式Qi充電器が出てこない限りは,「MagSafeデュアル充電パッド」で行こう…という覚悟が決まりそうな逸品になりそうです。