人気は上々のようだが…
ついに…。
これまで「AirPods Studio」と呼ばれてきた,アップル純正完全ワイヤレスノイキャンヘッドホン「AirPods Max」が発表されました。
デザインも,価格も,実に刺激的でしたね。
それでも,ものすごいバックオーダーを抱えているようで,人気は高いようです。
まあ,もともと生産量が少ないのでしょうから,今後回復する可能性も十分あるかと思いますが…。
しかし,このAirPods Max,「妥協の産物」ではないのか…」とも言われているようです。
多くの機能が「省略」された?
記事によると,
AppleのオーバーイヤーヘッドホンAirPods Maxは,発売の遅れを取り戻すためにいくつかの機能やラインナップを省略している,とBloombergのマーク・ガーマン記者が述べている
ということです。
まあ確かに,今回の製品情報を見ると,これまで噂されていた,
・ヘッドバンド,イヤークッションのカスタマイズ
・表面タッチ機能
・左右自動検知機能
・割安な「スポーツモデル」
等がありませんね。
「左右自動検知機能」などは,恐らく技術的に難しかったのだと考えます。
ただ,「表面タッチ機能」までもが省略されてしまったことは驚きです。
今時,SONYの「WH-1000XM4」の他,ハウジング表面でのタッチ操作は「標準」とも言える機能なのではないでしょうか?
iPhoneやiPadで,「タッチ操作」の先陣を切ってきたAppleの純正ヘッドホンで,タッチ操作が使えない…。
ダサい!
ダサすぎる!
もし,ガーマン氏が言うとおり,当初予定されていた機能が,技術的な問題で搭載できなかったのであれば,なんとも残念なことです。
この感覚,「Air Power」が開発停止に追い込まれたときと同じような空気を感じます。
また,廉価版が発売されなかったことも意外ですね。
6万円超えということを考えると,最近「HomePod mini」が順調に売れたように,一般ユーザーが購入するにしてはあまりに高価に感じます。
加えて,どうしても,
「音質を含めた基本的なヘッドホン性能に関する部分では,これまで"スポーツモデル"と噂されてきた"35,000円"ほどの力しかないんじゃないの?」
と考えてしまいます。
もちろんこれは「Apple税」込みの価格ですので,ヘッドホンとしての「実力」は,他メーカーの3万円以下のモデルと同等だと考えていいのではないでしょうか?
「音質」が良ければ,何の文句もないが…
ただ,たとえ6万超えでも,予定されていた機能が削除されていても,
「音質が良ければ,文句はない」
わけです。
しかし,我々は,AirPods ProやHomePod等,Appleのつくる最近の「音」が,
「低音過多で解像度が低い」
ことを知っています。
また,Appleデバイスから出力される音は,Xperia等のAndroid勢に劣っているということも…。
私としては,「Appleの音は,良い音で聴きたい…」という願いに関してはさほどいい条件を提示してくれないと考えています。
恐らくは,今回の「AirPods Max」も同様でしょう。
仮に,予想を裏切った「高音質」だった場合,Appleは「M1」によるPC業界だけではなく,オーディオ業界にまで旋風を巻き起こすことになるかもしれません。