Apple Silicon「Mac Pro」の姿がうっすらと…
11月に,Apple Siliconを搭載した新型Mac Proの噂をお知らせしました。
この記事によって注目を浴びたのは,現行Mac Proの半分程度に小型化される筐体サイズと,他社に頼っているeGPUを自社製に切り替えるという2点です。
その後も純正のeGPUの情報は漏れ伝わってきますし,どう考えてもApple Siliconを搭載する以上は,サードパーティー製のeGPUに頼るわけにも行かないことは明白。
「M1」を基準にして考えると,とてつもない性能のグラフィック性能を有して登場するのでは…という期待ばかりが膨らみますね。
さて,「半分になる」というサイズや具体的な筐体デザインに関しては,それ以降目立った記事はなかったように思うのですが,今回,ついに出てきました。
Apple Silicon「Mac Pro」のプロトタイプ画像が公開されました!
熱効率のよさがコンパクト化を推し進める?
記事によると,
リーカーのマクガイア・ウッド氏(@Jioriku)が,Apple Tomorrow氏(@Apple_Tomorrow)と制作した,Appleシリコンを搭載する新型Mac Proのプロトタイプのレンダリング画像を公開した
ということです。
当ブログで11/7に紹介した「新型Mac Pro」の画像は,現行のMac Proを半分にぶった切っただけのデザインでしたね。
しかし今回は,随分とリーカーさんの思いがこもっているようです。
まずもって表面のアルミ削り出し部分のデザイン。
現行の「大根おろし器」から,もっと奇妙な「目ん玉」に…。なかなか微妙です。
上部のとって部や,横からのデザインはそのままですので,高さは半分になるものの,外装のデザインはおおよそ現行のMac Proを踏襲する…と見ているようです。
続いて全体像。
んっ,遠近法どうよ…?
…という感じのサイズ感の掴みづらさですね。さすがにどう考えてもこれでは小さすぎると思うのですが…。
しかし,現行のMac ProとPro Display XDRの実寸を考えると,高さが20㎝ほどに収まるのであれば,あながち間違いとは言えないのか…。
「20㎝」…。
もはやこれは「ミニタワー型」とも言えないサイズ感ですね。
「タワー」というよりも,「MacMiniが厚ぼったくなった…」と言い換えた方がしっくりとくるほどのコンパクトさ。
もしこれが本当に可能なのであれば,やはり最大のポイントは,
「チップやeGPUの発熱が,現行に比べて大きく抑えられている…」
ということになるかと思います。
何せ,現行Mac Proも,内部は思いの他スカスカで,巨大な縦置きファンの存在が,あの「高さ」を決めているといってもいいくらいです。下が私のMac Proの内部画像。
Mac Proが強いのは,内部の空間に余裕があり,しかも強力なファンを有しているため,部屋の中がかなり暑くなっても,動作が非常に安定している点です。
エアコンのない書斎で今夏を過ごして,かなり暑くなっても,ファンの音が大きくなりすぎて…ということは皆無でした。この冷却能力こそ,Mac Proの強みなのです。
つまり,筐体がコンパクトになるということは,単純にこのファンが必要なくなったということに繋がるものと考えられます。
「Pro」の所以たる拡張性は維持すると思われますので,各種オプションデバイスが入る空間が「20㎝」の高さの中に存在し,ファンは…?
現行の4機から2機…? あるいは1機のみなど,激減することが確実ですね。
つまり,それだけ今後開発されるMac Pro用のApple Siliconの発熱が小さいということなのでしょう。そして,恐らくはAppleが開発していると言われる純正eGPUの発熱も…。
低価格化と高性能化
記事では,筐体のコンパクト化だけではなく,「低価格化」についても話題にしています。
単純に考えても,これまでIntelやAMDに頼っていた主要パーツを自給自足できることで,かなりの分のコストが削減できるのでは…と期待してしまいます。
現行Mac Proの価格は,青天井とも言えるものになってしまいました。
しかし,新型Mac Proで,その敷居が少しでも下がり,しかもApple Siliconの圧倒的な性能が加わるのであれば,超高性能PCの分野でも「Apple躍進」の公算が高まるのではないでしょうか?
デスクトップMacの今後の展開としては,新型iMacが2021年,新型Mac Proが2022年〜23年とみられています。
現行のMac Proを購入した身としては,あまりに早く新型が登場するのは微妙なところですね。