「月刊カメラマン」が帰ってくる!
今年はCanonR5・R6をはじめとして,一眼カメラの勢いが感じられた1年になりました。
しかし,前半はコロナウイルスの影響をもろに受けましたし,予定されていたオリンピックも延期になって,新機種の発売が,「起爆剤」とまでは行かなかったかな…という印象です。
そして…。
そんな数ヶ月待ちのカメラが発表される裏側で,そもそもの「一眼カメラ失速」の傾向は一向に変わりません。
「一眼」というジャンルが,もう数年後にはごく一部のマニア向けの製品になってしまうのでは…と疑懼するほどの衰退ぶり。
「一般の,画質や撮影対象を気にしないユーザーにとっては,スマホで十分」
というほど,スマートホンのカメラの性能が上がりましたし,我々の生活の中に「スマホ」が入り込みすぎているといった印象です。
そんな「一眼カメラ衰退」の影響を受けているのは,製造メーカーや販売店だけではありません。
今年は,カメラ雑誌の古参である「月刊カメラマン」が休刊に追い込まれました。
私にとって「月刊カメラマン」は,フイルム一眼を使用していた頃に最初に購入し始めたカメラ専門誌でした。「CAPA」等の新興勢力が発刊されても,記事の内容が好みで,買い続けていた記憶があります。
特にお気に入りだったのが,年末恒例の企画である「間違いだらけのカメラ選び」。
有名写真家達が,勝手気ままにその年に発売されたカメラやレンズについて批評するもので,結構本音で語られたその内容を,楽しみにしていたのを覚えております。
そして,この年末。
その名物企画が復活します!
12/22に,「カメラマン 間違いだらけのカメラ選び!! & デジカメBOOK 2020-2021」が発売です!
忖度のない本音に期待!
「忖度無し」
という言葉に力がこもった「カメラ談義」を売りにしているこの特集本。プロは,現在の一眼をどのように評価しているのか,非常に気になるところです。
「ミラーレス」が主力となった現在の一眼界においては,以前のような「Canon VS Nikon」体制から,「SONY VS Canon,Nikon,その他のメーカー」という状態に急激に変化してきました。
SONYがコニカミノルタを買収した際には,
「おいおい,そこを買収してどうする?」
と正直感じたのですが,SONYには随分と先見の明があったということですね。
「ミラーレス」への変革,そして何よりも「カメラセンサー」のもつ力…。
SONYからカメラセンサーの提供を受けているNikonは,どう考えても厳しい状況ですよね。
昨年CanonRPを,そして今年CanonR5を購入した私ですが,5DMarkⅡ購入後,しばらくのブランクがありました。その間に,こんな大変革が起こっていたなんて…ということを,感じているところです。
今回の「間違いだらけのカメラ選び」を読んで,各機種の評価はもちろんですが,現在の,そして今後のカメラ業界の動向にまで思いをはせられれば…と考えているところです。