続々と達成! Apple Siliconのネイティブサポート
Apple Siliconを搭載した「M1 Mac」の実態を知る前は,
「既存のIntel対応アプリが,M1 Mac上で安定して動作するようになるには,しばらく時間を要するのでは…?」
「エミュレートで動作させるRosetta2にしても,まともな動作を考えるのは無理かも…」
と,正直考えていました。
しかし,「Rosetta2」環境での動作が意外なほどにスムースであることが判明しましたし,そもそもApple Siliconをネイティブサポートするアプリや,ネイティブ化に向けて早速動き始めるアプリが予想以上に多いことにも驚きました。
先日は,巨人「Adobe」が,lightroomのネイティブ化を実現したばかりですね。
そして…。
もうひとつの「巨人」であるMicrosoftも,「Office系」のアプリのM1対応beta版を早々に発表し,思いの他早い動き出しを見せていたのですが,ここに来て,ついにApple Siliconを正式にネイティブサポートしたバージョンを発表しました。
アプリ環境が整い,いよいよ盤石か?
記事によると,
Microsoftは12月16日,Mac向けにOffice 2019アプリおよびOffice 365をアップデート。最新バージョンでは,M1 MacなどのAppleシリコンMacをネイティブサポートしたユニバーサルアプリになった。
対象アプリは,Word,Excel,Powerpoint,Outlook,OneNote。仮想環境「Rosetta 2」の上で動作するよりも高速に動作し,M1 Macの持つパフォーマンスを活かせるようになる
ということです。
ついに来ましたね。
ビジネスアプリのど定番とも言えるOffice系のアプリが正式にApple Silicon対応となったことで,M1 Macを仕事で使用するという状況を妨げる大きな壁が取り払われました。
今後は,Adobeの「Photoshop」「Illustrator」等のビッグネームもどんどんネイティブ化されることになりそうですので,ますますApple Siliconにとっては追い風となりそうです。
加えて,「Firefox」もApple Siliconに正式対応した…という報せも飛び込んできました。
こちらは,Intel Mac向けとApple Silicon Mac向けが1つのパッケージになっている,Universal Binary版となっているそうです。このような形態だと,インストール間違いがなくてユーザーに優しいですね。
同じブラウザアブで考えてモ,Chromeは早々に対応になっているわけで,いや,実に対応のスピードが速いです。
アプリ制作側としても,Macユーザーのリクエストは無視できないというところなのでしょうが,Apple側にとってはありがたい限りでしょうね。
「唯我独尊」ともいえるApple Siliconの考え方の元で発表された「M1 Mac」。これでアプリ側の対応が鈍ければ,現在のような盛り上がりに辿り着いたかは甚だ疑問です。今後続々と登場することが予想される「AppleSilicon Mac」への期待がどんどん膨らみますね。
高性能がウリであるAppleSilicon Macに,アプリや周辺機器の対応が追いついてくるのあれば,正に「盤石」ともいえる環境が整ってくるのではないでしょうか?
2021年は,「Macの飛躍」が大いに期待できる年になるのではないでしょうか?