2021年は,「AirPods3」「AirPods Pro2」が登場する?
先日,2020年第3四半期のデータとして,Apple Watchの堅調ぶりをお伝えしました。
売上ベースで考えるとAppleの強さが非常によく分かるデータをご紹介しましたが,ワイヤレスイヤホン等を含めた「ウエラブル端末」全体で考えると,その優位さがより顕著になっているのではないでしょうか?
1年前に2019年のデータを基にして記事にしておりますが,このときのデータには「AirPods Pro」の売上がカウントされておりませんでしたので,その差は広がっているのでは…?
そのAirPods Proもデビューから1年以上が経過,AirPods2においては,この3月で丸2年を迎えようとしています。
当然「次」の噂も出てくるわけで…。
2020年前半には,「AirPods Pro lite」なる機種がWWDCで登場するのでは…という情報がありましたがスルー。
そしてついに,「AirPods3」に関する有力と思われる情報が出てきたのがつい先日ですね。
当然ノイキャン非搭載ですが,形状はAirPods Proのようになるようです。まあ私は,AirPodsのもつ開放的な音が継承されれば,形状にはこだわりませんが…。
そんな中…。
「AirPods Pro2は2サイズ用意されるのでは」
という奇妙な情報が飛び交いました。
それはないと思うのですが…。
イヤホンで「2サイズ」の意味が分からない
記事によると,
リーカーのMr·white氏(@laobaiTD)がTwitterに,新型AirPods Pro(第2世代)のものと称する内部部品の画像を投稿した。同氏は,新型AirPods Pro(第2世代)はW2チップを搭載し,サイズで展開されると記している
ということで,内部部品の画像も紹介されています。
新型「W2チップ」の搭載は妥当として,「2サイズ展開」という見解には頷けません。
イヤホンでサイズを変える意味合いって何でしょう?
元来,イヤホンの装着感に関しては,カナル式であれば「イヤーチップ」が担うものです。しかし,AirPodsはインナーイヤー型として,多くの人の耳の形を研究し,イヤーチップがなくてもずれにくい形状を探求してきました。
そして,長年続いてきた現行のAirPodsデザインが変更になるかも…ということで,「AirPods Pro似」とされる次期AirPodsのデザインは結構衝撃的なわけです。
しかし…。
AirPods Proはノイズキャンセリングを聴かせるために「カナル型」を採用しました。もちろん,サイズ違いのイヤーピースも付属しています。
そこまでしているAirPods Proが,「2サイズ展開」される理由はあるのでしょうか?
イヤホン業界を見渡しても,「イヤホン本体」のサイズ違いを展開しているという実例は聞いたことがないのですが…?
「AirPods3」「AirPods Pro2」の2機種分と考えるのが妥当
私は,今回のサイズ違いの部品画像は,「AirPods3」「AirPods Pro2」それぞれのものではないかと予想します。
根拠としては,先日のAirPods3のリーク情報の中にあった画像がから分かる両機のサイズの違いです。
下の画像は,「AirPods3」と「AirPods Pro」とのレントゲン写真と思われるもの。
どうやら双方の縮尺が異なってるため,このサイズのまま比較はできないと思われますが,AirPods3の方を若干拡大して考えると,「AirPods3のステムがやや細く,そして長くなっている」ように見受けられます。
まあそれでも,「うどん」と揶揄された現行のステムよりは短くなりそうではありますが,Proよりは長くなりそう…。
Proは現行モデルのようですが,新型になった際に,ステムが長くなるということは考えづらいでしょう。短くなることはあるかもしれませんが…。
ということは…。
2サイズある部品の,「長い方はAirPods3用,短い方はAirPods Pro2用」と考えられるのではないでしょうか?
「AirPods2」は3月にも発表されるのでは…という見方が有力です。「AirPods Pro2」は,年末に向けて…ということになるのでしょうが,恐らくは搭載する「W2チップ」は共通のものになるでしょうから,今の段階で部品の一部が同時に試験生産されていても全くおかしくはありません。
さて,実際はどのような形で発表されることになるのでしょうね?
なんからの理由で,Proが「2サイズ展開」になるとすれば,それはそれで驚きですが…。
☆追記☆
と,ここまでの原稿を2020年中に書き終えておりましたが,プロッサー氏が私と同様の見解を示したという記事が2021年になって出ています。ご紹介しておきますね。