音質最強と噂の「FALCON PRO」を試す!
2020年末に書いた,「2020年買って良かったものベスト5」の中に,イヤホン・ヘッドホンの類いが入ってこなかったことは,自分でも意外でした。
また,先日の「2021年妄想編」の中でも,「2021年こそは…」という思いを書かせていただきました。
しかし,「2020年」で非常に気になってた機種がありました。
それはNOBLE「FALCON PRO」です。
ノイキャン非搭載ということで当初はスルーしていた機種なのですが,YouTubeのレビューで,その音質に関してはすこぶる評価が高かったのです。
年末に,Jabra「Elite85t」という,満点では無いにしろ,合格点は与えられる機種に出会っていたわけですが,どうしても試して見たくなり,ポチることに。
大晦日に到着,ということで,新年のレビューとなります。
「Elite85t」を越える評価となるのか…。
長いノズルでノイキャンいらずの遮音性!
届いた外箱はこんな感じ。
本体もそうですが,メタリックブルーとブラックという渋い2色のカラーリング。外箱,収納ケース共にしっかりとした商品コンセプトの下に製造されていることが伝わってきて,非常に好印象です。
充電ケース内部,およびイヤホンを収納した様子がこちら。
実にすっきりと収まっています。
左右のイヤホンの隙間が殆どない状態で収納されるため,ケースから取り出しづらいのが難点。ここはコンパクトさとのトレードオフといったところでしょうか?
しかし,収納時の磁力もかなり強く,片手で取り出すには,イヤホンを下から上へ結構な力で押し上げてやる必要があります。その際にイヤホン本体がケースとぶつかることが多く,使い勝手がいいとはお世辞にも言えませんね。
しかし,その分コンパクトさは優秀。特に横幅がない分,随分取り回しが楽になりそうです。
AirPods Proと比較すると,厚みはFALCON PROの方が1.5倍ほどあるのですが,なんせ横幅がこれ程短いと,気軽に持ち運べそう。
Jabraにしても,最近のイヤホンはかなりコンパクトなケースのものが多くなってきた印象です。
イヤホン本体は…。
ノズルが長いタイプですね。
Jabraと比較すると,その形状の違いがよく分かります。
上が「Elite85t」,下がFALCON PRO。
ハウジング部の大きさがまるで違いますね。
また,FALCON PROでは付属のイヤピースLサイズでぴったりだったのですが,Elite85tでぴったりと感じる「BeatsX純正Lサイズ」との大きさの違いが際立っています。
つまり,FALCON PROではノズルが長くなっていることによって,より小さいイヤピースで耳を塞いでくれるということ。
そして,私の耳には珍しく,純正品のイヤーピースがぴったりと合ってくれました。
更に特筆すべきは,パッシブの遮音性の高さです。
Lサイズイヤーピースを付けて装着すると,圧迫感なく耳穴を塞ぎ,実に自然に音の侵入を防いでくれます。
これ,下手なノイキャンイヤホンよりも優れています。
しかも,後日音質編でも触れますが,その遮音性が音質に全く影響していないところが素晴らしい!
これまでのイヤホンでは,遮音性を高めるためにイヤーピースを押し入れると,低音過多の詰まった音になり,結局は音量を上げて聞いてしまう…ということが多く,そのことが「ノイキャンイヤホン」に目を向けるきっかけにもなりました。
しかし,このFALCON PROでは,その心配がいりません。
他のメーカーも,NOBLEのようなノズルが長いタイプにすればいいのに…。
でも,ノイキャン機能を入れるとなると,ハウジングが大きく,丸っこくならざるを得ないのでしょうか?
ジレンマです…。
大きい! アップデートでEQが利用できるように
ペアリングに関しても,iPhoneのBLUETOOTHから問題なく行うことができました。本体を取り出してからの認識も非常に早いです。
Elite85tの認識の速さにも驚いたのですが,本機も同じくらい。
具体的に試して見ましたが,AirPods Proが接続まで3,4秒要するのに対し,Elite85tとFALCON PROは1,2秒というところ。BLUETOOTH規格や,内蔵チップ進化によるものなのでしょうか?
さて,本機は,12月の発売後にファームウェアアップデートが行われたようで,その際,専用アプリ内でのイコライザー機能が新設されたようです。
私の場合も,アプリを開くとすぐにアップデートを要求されました。
そのEQ画面がこちら。
結構細かく設定できるようになっていますね。
さて,FALCON PROは,これまでのイヤホンで散々悩まされてきたフィッティングに関しては全く問題がありませんので,次回は本題の音質レビューに行きたいと思います。
その前に…。
本機種,非常に出力の効率がいいのか,音量レベルが異様に高いです。
iPhoneで言えば,最低レベルで聴いても十分なほど。これまで有線を含め,最も音量がとれるモデルだと感じております。
上記の「EQ設定」画面最上部に「ゲイン設定」がありますが,ここをマイナス設定することが現実にあり得ます。恐らくNOBLEも,音量レベルが高いことを分かった上で,この「ゲイン設定」を設けたのでしょう。
だいたい,通常のイヤホンアプリに,「ゲイン設定欄」なんてありませんから…。
というわけで,本機種で聴く場合には,音量設定を間違えると耳をやられてしまいますのでご注意を!
次回「音量評価編」に続きます。