折りたたみiPhoneに向け,動きが活発化?
「折りたたみiPhone」に関しては,これまでも様々な情報が出回ってきました。
手帳型の縦折りか,はたまたGalaxy Z Flipのような横折りか…。
そんなそもそも論から始まり,さまざまな憶測を呼んできたのですが,ここに来て,Apple内での「折りたたみ」に関する耐久テストが行われている,あるいはそのテストが終了した…という情報が相次いで発信されています。
いきなり具体的な報せが飛び込んで来たことに驚きを感じますが,初の折りたたみiPhoneの発表に向け,Appleの開発が活発化しているということなのでしょう。
2タイプを同時にテスト中か?
まずもって,プロッサー氏が,
折りたたみiPhoneのプロトタイプは,Samsung Galaxy Z FlipタイプとMicrosoft Surface Duoタイプの2種類があり,Fonxconnでヒンジに関するテストが行われている
と発信しました。
その後,台湾メディア経済日報が,
折りたたみiPhoneのプロトタイプ2機種を用いて行っていたヒンジ(蝶番)の耐久性テストが完了した
と報じています。
双方の情報で共通しているのは,Appleが縦開きと横開きの2つのタイプを同時並行的にテストしており,まだどちらのタイプで行くかは決定できていない…ということです。
また,Microsoft Surface Duoタイプの縦開き式については,1枚のディスプレイを折りたたむのではなく,2枚のディスプレイを蝶番で組み合わせる形で構成されているという点も共通していますね。
2枚を組み合わせているとは思えないくらいに自然なつながりとなっている…という記述もありますので,もしこのタイプで行くのであれば,その視認性がどれほどの仕上がりになっているのかも,非常に気になるところです。
さあ,Appleはどちらを選択する?
縦開きか?
横開きか?
未だ決定されていない…ということですが,記事にもあるように,Appleの選択が今後の折りたたみスマホのデザインを左右するほどの影響力をもつであろうことは想像に難くありません。結構重要な選択となりますね。
縦開きで行く…という選択をするということは,
①ディスプレイ自体を折り曲げることには不安がある
②携帯性よりも,開いた際の画面の大きさを優先する
という思考が働くということになります。
とにかく折りたたみ式で心配なのは,ディスプレイそのもの,および開閉部の耐久性。開閉部の耐久性は,部品の素材や組み合わせ等で工夫できそうですが,有機ELそのものの耐久性に関してはSamsungのディスプレイの耐久性に委ねなければならないわけで,ある意味Samsungが命運を握っていると言えます。
Appleとしてはこの点に不安があるために,ディスプレイそのものを折りたたまないで済む,「2枚のディスプレイを隙間なく蝶番で接続する」という選択肢を試しているのでしょう。
逆に,クラムシェルタイプで行くということは,
①ディスプレイ自体の折り曲げの耐久性にある程度の自信がもてた
②画面の大きさよりもたたんだ際の携帯性を優先した
ということになります。
①はSamsung次第ということでさておき,②に関しては,今後のiPhoneのコンセプトとも密接に関わってくることですので,非常に重要ですね。
iPhone12に関しても,「mini」の評判は悪くありません。実際に「mini」の選択率がどの程度なのかは分かりませんが,コンパクトさ優先で「mini」を選択するという決定をしている方も多いようですので,これを折りたたみ式に当てはめたときに,Appleがどのような選択をするのかが気になります。
個人的には,以前から述べているとおりに,クラムシェルタイプにして携帯性を優先していただきたい。
理由としては,
「画面を広く使いたいのであれば,iPadがある」
ということ。
iPhoneはあくまでも携帯端末ですので,コンパクトさを優先すべきです。
もし「大画面をコンパクトにして持ち運ぶ」というコンセプトで行くのであれば,iPhoneよりもむしろiPadを折りたたんだ方がいいわけで…。
具体的に言えば,「iPad mini」程度の大きさのタブレットを折りたたみ式にすれば,かなりの需要があるのではないでしょうか?
あまり大きなディスプレイですと,折りたたみの際の負担が大きくなりそうですので。
「折りたたみiPhone」の登場は,早ければ2022年とも言われます。
Samsungがこの分野で先行していることを考えると,Appleとしても悠長なことは言っていられないでしょうから,私は2022年に登場するのではないかと予想します。
まだ先…という感覚はありません。来年,iPhone14の世代ですので…。