iPhone13のカメラレンズは進化しない?
そういえば今シーズンのスマホに関しては,「カメラ性能」に関する注目度が,ここ数年よりも低下しているように感じます。
昨年度までは,その解像度やズーム倍率(光学かデジタルかも含めて…),画角(超広角の有無),NeuralEngine等のAI技術…といった具合に,様々な観点でそのカメラ性能を競っていました。
「カメラ性能が主役」とでもいえるような注目度でしたね。
しかし今シーズンのスマホに関しては,大きな争点になっていない感じ。
以前にご紹介した「1億画素」のスマホカメラなどというキワモノもありましたが,とりあえずどのメーカーのカメラ性能も一定のラインまで辿り着いた…ということなのでしょうか?
そんな中…。
iPhone13・14のカメラレンズの「性能アップはない」とする驚きの記事を見つけました。そんなことある?
AI技術による描写向上を狙うのか?
記事によると,
著名アナリストのミンチー・クオ氏によれば,iPhone13(仮称:2021年モデル)とiPhone14(仮称:2022年モデル)で,カメラレンズがアップデートされることはない
ということです。
レンズの数を増やしたり,明るいレンズを追求したりと,これまでしのぎを削ってきた「カメラレンズ」という部品に関し,2年間も根本的な性能向上が見られない…ということ自体,ちょっと信じられない気がします。
しかし,情報源がミンチー・クオ氏ともなれば,むげに否定することもできません。
「レンズ性能」に関してアップデートが見込まれない…ということは,基本的な描写力,ズーム性能,f値等は据え置かれるということでしょう。
また,当然レンズの数も据え置きが大前提でしょうから,LiDARセンサーを除けば,現行の「3眼」デザインが踏襲されるのでしょうね。
しかし,Googleのように,レンズ数は少なくても他のスマホカメラを圧倒するような写真が撮れるスマホもあります。GoogleのAI技術ということに関しては,ズーム性能,暗所性能等,
「よくぞソフトウェア処理でここまでやれるな…。」
と,感心することしきりだったわけで,今後は各社のAI技術競争によって,画像・映像の善し悪しが決まる時代に突入するということでしょう。
Appleとすれば,これまで以上にNeuralEngineの性能を向上させ,
「レンズ性能は変わらないが,画質は向上した!」
という結果を求めることになるのかもしれません。
iPhoneの光学ズーム倍率は変わらず?
と,ここで気になるのは,
「今後のiPhoneの光学ズーム倍率は変わらないの?」
ということ。
現行は,PROのみ「2倍」の光学ズーム機能を搭載しています。
光学の2倍ズームは,「物撮り」をしたり,書類を写す場合などに非常に重宝します。画質を落とさずに,影の映り込みを防ぐことができるので…。
もちろん,遠景の被写体を寄りアップにして撮影する…というニーズもあるでしょう。
いくら技術が進歩しても,やはり光学とデジタルのズーム差は埋められないと思うわけで,iPhoneのレンズ性能が変わらないということは,「光学ズームも2倍のまま?」という懸念にも繋がります。
以下のようなペリスコープレンズの噂もありますが…。
さて,iPhoneのカメラ事情…。
今後どのようになっていくのでしょうか?