残念! iPhone12 miniは売れていない…
iPhone12シリーズの売上げがすこぶる順調のようです。
各部品メーカーに,生産の上方修正をリクエストした…という情報もちらほらと散見されますので,今後も堅調なまま進みそうな予感がします。
そんな中…。
気になるのは,新たにラインナップに加わった「iPhone12 mini」の売上です。
これまでも本ブログでは,
「iPhoneのアイデンティティーとして,"コンパクト"は重要」
という立場をとり,「5.8インチの画面サイズでありながらiPhone7よりもコンパクトな筐体」というiPhone12 miniのシリーズ内における重要性を主張してきました。
実際,iPhone12シリーズ登場前の調査では,「mini」に対する期待値が非常に高かったことも,以前紹介済です。
今回のminiがしっかりと認められ,その存在価値が認知されれば,これまでただただ画面拡大を繰り返してきたスマホの流れを変えられる存在になると考えていたのですが…。
実際の売れ行きは大変厳しい状況のようです。
意外ですし,悔しい思いです。
新規iPhone売上の「6%」に留まる…
記事によると,
米調査会社CIRPのレポートによると,iPhone 12の売上は,新規のiPhone販売全体の27%を占めており,12 Proと12 Pro Maxはどちらも約20%のシェアを獲得していたが,12 miniはわずか6%に留まっていた
ということです。
まずもって,2020年10〜12月の業績の中で,新規iPhone販売の中で,iPhone12シリーズが全体の「76%」を占め,これは前年のiPhone11シリーズの「69%」を大きく上回るほどの好調ぶりだということです。
iPhone11シリーズも結構な好調ぶりだったと記憶していますので,それを上回るというiPhone12人気は相当なものですね。
しかし…。
問題はその内訳。
記事のデータが正しいとすれば,2つの「Pro」で40%,無印12で27%を占め,「miniの6%」と比較した際に,完全に「miniの1人負け」状態になってしまっているのです。
これが微差であれば悲観することはないかもしれませんが,さすがにこれだけ違うとなると,消費者が決定的なジャッジをしてしまった…と,Appleが捉えても仕方ないかもしれません。
まあ,発売当初は「Pro」が売れ,徐々に普及帯の機種が売れ行きを伸ばすのが例年のiPhoneの売れ方のようですので,今後「mini」の売れ行きか伸びてくることも考えられますが…。6%から飛躍的に伸ばすとは,ちょっと考えられませんね。
サイズ感? それともバッテリーもち?
原因は何なんでしょうね?
画面が大きいことになれてしまったユーザーが,そのサイズ感を不安視した?
それとも,筐体が小さいが故のバッテリーもちの悪さを敬遠した?
これまでの様々なレビューの中で,最も話題になっていたのは「バッテリーもち」だったように感じていますので,こちらの方かな?
でもなあ…。
コンパクトな筐体を求めているユーザーの絶対数って,本当に「6%」に象徴されるほど少ないものなのでしょうか?
私はコンパクトさに利点を感じているユーザーの一員ですので,これだけ「mini」が不人気だという現実がなかなか理解できません。
そして,この秋に機種変を考えている身として最も恐れているのが,「miniのディスコン」です。
Appleが,
「売れないんだったら切るよ!」
と,ばっさりやってしまうのではないか…と考えてしまうわけです。
2021年は残しても,2022年には…など,いかにもAppleがやりそうな戦略を想像しては,難しくなりつつある今秋の機種選択に思いをはせてしまいます。
「miniは無くなるから,コンパクトさが大事だったらSEを買ってね」
と,Appleが安直な答えに走らないことを願うばかりです。
走りそうだけど…。