Appleの業績かヤバいことに…
iPhone12の販売が最大級に好調なこと,コロナ禍のPC需要の高まりの中でMacの売上が伸びていること等,Appleの業績が好調であることは想像できました。
そんな中で発表される「2021年度第1四半期(2020年10〜12月期)の業績」に関しては,「何が」「どの程度」伸びるのかについて興味があったわけですが…。
出てきたデータは,想像を超えるものでした。
いや〜,Appleが劇的に儲けております!
売上高,純利益ともに過去最高を記録!
記事によると,
1/28,米Appleが同社2021年度第1四半期(2020年10~12月期)の業績を発表し,増収増益となった上に,売上高・純利益ともに過去最高を記録した
とのことです。
具体的な数値は以下の通りです。(数値は前年同期比)
①全体
・売上高:1,114億3,900万ドル(21%増)
・純利益:287億5,500万ドル(29%増)
②製品・サービスごとの売上
・iPhone:655億7,700万ドル(17%増)
・iPad:84億3,500万ドル(17%増)
・Mac:86億7,500万ドル(24%増)
・Wearables/Home and Accessories:129億7,100万ドル(29%増)
・サービス:157億6,100万ドル(23%増)
③地域別売上
・アメリカ:463億1,000万ドル(11%増)
・欧州:273億0,600万ドル(17%増)
・日本:82億8,500万ドル(33%増)
・中国:213億1,300万ドル(56%増)
・アジア太平洋地域:82億2,500万ドル(11%増)
売上高・純利益ともに20%以上増って,新興の企業でもあるマイし,ちょっと考えづらい数値ですね。ただでさえ高価格帯の製品が多く,利益率が非常に高いAppleですので,純利益の増加が半端ないことになっています。
また,製品・サービスの売上において,満遍なく増加していることが非常に印象的です。
これまでであれば,iPhoneが売上を支え生きた印象が強く,特にiPadのじり貧傾向が目立っていた時期もあっただけに,そのiPadが「24%増」というのは,コロナ禍の情勢にAppleの戦略がはまった結果なのではないでしょうか?
また,Macの増進も個人的には非常に嬉しいです。どうしてもWindows機に押され気味の分野ですので,これを機会にMacを利用する裾野が広がることを願います。「AppleSilicon Mac」が今後どのように認知されていくのか,今後が非常に気になるMacに関する数値です。
地域別の売上に関しては,まずもって中国市場の回復が大きいですね。米中の経済戦争は未だ継続中ではありますが,昨年ほどの拒否反応が見られないことが「56%増」という数値からも読み取れます。
おもしろいのが,お膝元の米国が「11%」しか伸びていないのに,他の地域が軒並み急伸していること…。日本も欧州以上に伸びているのは,何が原因なのでしょうか? iPhone12 miniの登場という要素もあるかもしれませんが,思いの他販売が不振だということで,日本での数値の内訳も見てみたいものです。
この勢いが今後も続けば…
好調な出だしを切ったわけですが,今後の数値の動向はAppleにとって大きな意味をもつかもしれませんね。
5G化第2弾となる「iPhone13」も販売好調となるのか…?
マイナーチェンジという位置づけのようですが,「ディスプレイ下埋込み型Touch ID」という待望の機能を備えたiPhoneの評価が気になります。
また,特にMac関連。
Apple Siliconが幅をきかせて行くであろう2021年の売上が,IntelMac時代と比較してどのように推移していくのか?
ここで大きく伸ばすようであれば,Macの使用シェアのアップも望めるのでは?
Appleデバイスの連携による使い勝手のよさが浸透すれば,もっともっと幅をきかせてもいいのがMacのはず。PCへのSoC導入の動きが急速に高まる中で,個人的にはiPhoneよりもMacの方が気になる1年になりそうです。