「Appleの通知票」発見!
iPhone,Apple Watchは,基本的に1年に1回…。
Mac,iPad,AirPodsは1年半〜数年に1回…。
Appleが発売している各種のデバイスは,それぞれのおおよそのモデルサイクルをもち,定期的に改訂されていきます。
複数のOSも自社開発のものを使用しているという意味で,Appleという企業は非常に異彩を放っている企業だと言えます。だからこそ,誕生するデバイスにオリジナリティーが生まれ,多少コスパが悪いと感じても購入意欲をかき立てられるわけで…。
OS間,デバイス間の連携も抜群ですし,お金だけでは判断できない魅力も兼ね備えていますしね。
そんなAppleの製品やサービスに対する評価を「通知票」としてまとめてみると…という興味深い記事を見かけました。
さて,「優等生」は一体誰なのでしょう?
Macの高評価はApple Siliconへの期待の現れ?
記事によると,
Appleを中心にテック企業の動向を伝える情報サイトSix Colorsが,Appleに詳しい記者、開発者などにAppleの各種製品やサービスについて評価を依頼,「通知表」としてまとめている
とのことです。
12項目について,1〜5ポイントで査定した結果の平均値をとったもののようですね。
まずは全体の結果から。
まずもって評価が高いのが,ダントツで「Mac」ですね。ちょっと意外な感じもします。
Macの独創性,操作性のよさ,そしてなんといっても「Apple Silicon」の登場による高性能化などが評価されたのでしょうか?
もちろん,今後への期待も込められているかもしれません。
しかし,過去の数値の移り変わりを見ても,Macは「上り調子」といえます。
2016年以降はスコアが上がりっぱなし。特に今年はいきなりの1.1ポイント上昇。それまでの高評価傾向に,Apple Siliconが火をつけた…というところでしょうか?
興味深いのはiPhone。
乱高下していますね。
これ,新機軸のiPhoneが登場した年にポイントが上がっているように思われますので,正にその年に発表されたiPhoneの「通知票」そのものと言えるかもしれません。
その他については以下の通り。
iPadは一時の不評を乗り越えての高値安定…。
Watchとウエラブルも高値ですが,2020年に加工しているのが気になります。
これまでこの分野を独走してきた「Apple Watch」「Air Pods」に対するライバルの影か?
下支え分野での高評価も心強い!
その他で印象的なのは,「Hardware reliability(ハードウエアの信頼性)」「Service」という,Appleを下支えする分野での高い評価が目立つことです。
Hardwareに関しては,特にMacにおいて様々な障害が目立つ昨今ですが,MacBookのキーボードをシザー式に戻したり,早急なリコール対策をとったりという動きが評価されているのかもしれません。
また,基本的には,Apple製品は故障しづらい…という印象も確かにあると思われます。十分にコストをかけた製品づくりをしていることが,好結果を生んでいるのでしょうか?
Serviceに関しては,「評価が甘いかな?」という部分もあります。
Apple Musicにしても,「Apple Digital Masters」をいち早く標準仕様にしてもらいたい!
AppleTV+は魅力的なコンテンツを早急に増やす必要がありますし,Arcadeのゲームも大人がじっくり楽しむには物足りません。
これまでAppleを引っ張ってきたスマホ市場が減退に転じており,今後はこの「サービス分野」にかかる比重が年々大きくなっていくことが予想されます。
Appleには,高評価を得ているこの時期に,是非ともより魅力的なサービスの提供を急いでいただきたい!