ついに「ディスプレイ下埋め込み型カメラ」が…
スマホが大画面となり,ベゼルレスを目指す上での最大の敵は「インカメ」でした。
認証の術としてのTouch IDは,Face IDとしてボタンをなくしたり,電源ボタンTouch IDへと移行したりして,ディスプレイ周りからの「追い出し」に一応は成功しましたし,「ディスプレイ下埋込み型Touch ID」という新技術もようやく軌道に乗り始めています。
しかし,「カメラ」となると,Touch IDのように認識すればいいというだけではなく,しっかりと画像を写さなくてはいけません。アイデアとしては当然これまでもありましたが,技術的には非常に難しかったようです。
しかし,ついにその壁が破られようとしています。
その先駆者は…またまたSamsungのようです。
全ての「内蔵化」に向けて
記事によると,
Gizchinaが,Galaxy Z Fold3がディスプレイ下埋め込み型カメラを搭載し,5月に発売されると報じている
ということです。
いや〜,この「Galaxy Z Fold3」,最新技術てんこ盛りのモデルです。
・Sペンをサポート
・カバーガラスにCorningのGorilla Glass Victusを採用され画面の耐擦傷性が向上
・Qualcommの最新のフラッグシップSnapdragon 888
・ ディスプレイはQXGA(2048×1536)の解像度と120Hzのリフレッシュレート
これに,インカメのディスプレイ埋め込みというおまけまでついてくるという…。
チップ性能を除けば,「折りたたみ」を含めてiPhoneにはないものばかり。
正に,
「最新機術はSamsungから」
を地で行っているモデルですね。
「以前はこの立場がiPhoneだったのに…」
と愚痴っていたのは遙か昔。
現状の企業の立ち位置としては,
「常にAppleに対抗し,ディスプレイ供給メーカーとしての強みを活かして使い勝手の面での新機軸を打ち出していくSamsung」
「iPhoneというブランドを守るため,手堅い高性能機を目指すApple」
というビジョンの違いが明確に見られます。
まあ,Samsungあまりの冒険ぶりにハラハラする部分もありますし,あまりのAppleの手堅さにイライラする部分もあるわけですが…。
ディスプレイからインカメが消えるとなると,いよいよスマホの「すっきり感」が飛躍的に向上します。
Appleにしても,将来的には「ボタンレスiPhone」を目材しているといわれています。
電源オンから認証,各種操作の全てを内蔵されたセンサー,カメラ,ディスプレイ操作で行い,デバイスの筐体は正に「板」のような姿が理想とされているのかもしれません。
ドラえもんではありませんが,数十年先のデバイスがどのような形状をしているのか,ちらっとのぞき見してきたいものですね。