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Denon「AH-D9200」+ TEAC「UD-505」で感動は得られるか?【Part7】〜大逆転の完結編〜

大逆転の「AH-D9200」!

 「Mac+TEAC UD505」という据え置き環境でのヘッドホン探しをしております。

 当初はDENONの「AH-D9200」を試してしましたが,低音の質にやや不満があるとともに,その低音がボーカルの中音域に被さってくる…という点がどうしても気になり,AKG「K872-Y」も試すことにしました。
 詳細は過去記事をご参照ください。

 さて…。
 一旦は「AH-D9200」を諦めようとしていたのですが,「K872」用に調整したイコライザーのセッティングを「AH-D9200」で試してみたところ,最大の不満であった「低音の被り」が解消されたということを,前回の「K872」のレビュー内でお知らせしました。

 私も驚きました。
 ダメ元で試し聴きして見たところ,ボーカル帯がクリアに聴こえるようになっていたのですから…。
 具体的に言えば,イコライザーで,低音域のある音域をこれまでよりも思い切り下げてみたのです。これで「被り」が解消されたため,後は他の音域の微調整をすることで,とりあえず満足できるセッティングにすることができました。

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 大逆転です!

 

元来の魅力が生きる!藤原さくらさんも,上白石萌歌さんも…

 恐らくは,イコライザーのセッティングだけではなく,エージングを進めていた成果も出たのだとは思います。しかし,エージングで劇的に変化した…という音の変化ではないので,エージングとイコライザーとが絶妙にマッチしたというのが正解でしょうか?

 これまでのレビューで採算述べてきたように,「AH-D9200」の音の情報量は圧倒的です。他のイヤホン・ヘッドホンでは聴こえないような音まで再現します。しかし,その分,音は濃密。その濃密な音が「低・中・高音域」で被さり合うと,もやもやとして濁った音に聞こえるわけです。これ,結構な苦痛。

 しかも,「AH-D9200」の音は非常に滑らかでシルキー。滑らかなのに情報量が多く,しかも濁ってしまう…となると,重厚さを通り越して堪えられなくなるのもお分かりいただけるのではないでしょうか?

 この「被り」部分が解消されたことで,音の「濁り」が消え,音の「滑らかさ」と「濃厚さ」が両立できるようになったわけです。

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 こうなると,「AH-D9200」の強みが生きてきます。
 まずは「高音部の伸び」
 女性ボーカルの超高音部が,果てしなく伸びていきます。間違いなく私が経験したイヤホン・ヘッドホンの中では最高の高音です。しかも,超高音部でありながら「痩せることのない」音。質感が違うのです。

 音の「滑らかさ」は,破綻のない低・中・高音の音の繋がりに寄与します。「被り」が無くなった本機の音は,正に全体が1つに融合した音へと進化しました。惜しむらくは,音場が狭いことで,「壮大さ」という部分は感じられません。ここら辺はAKGの「K872」と真逆の音作りですね。もう少しだけ音場が広くとれれば,正に欠点無しの神機になること請け合いなのですが…。

 そして,孟宗竹で製造されたハウジングから生まれる音の響き。これが最高。特に楽器の響きが耳の中で増幅されていくように感じるのです。ピアノの一つ一つのタッチ,ギターの弦をつま弾く感覚までも伝わり,それが響き渡る…。全体の音がすっきりしたことで,この響きがのよさがこれまで以上に感じ取れるようになってきました。

 

藤原さくらさんも,上白石萌歌さんも…

 濃厚な音…ということで,今回のイコライザーカスタマイズにする以前も,「YOASOBI」「あいみょん」などは非常に良く鳴らしてくれていました。

 しかし,「藤原さくら」「上白石萌歌」などは,ボーカル帯への低音の被りがもろに気になる結果でした。
 それが,今回のセッティングにより,藤原さんの低音寄りのウイスパーボイスがはっきりと聴き取れるようになっていきましたし,囁くような上白石萌歌さんの透明な声質のよさを感じ取れるようになりました。

 音が濃厚すぎる…と感じる曲もまだありますが,その他のよさの方が上回るという結果に変わってきましたので,以前のように「欠点だけが悪目立ちする」ということがなくなったことが大きいですね。

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 一時は真剣に売却を考えていただけに,自分としては正に「大逆転」という印象です。
 今回の一面のレビューを通して,改めて各メーカーごとの音作りの違いや,自分の好みの音にこだわることの難しさ,大切さを感じることができました。

 反面,今回はたまたまいい結果に落ち着きましたが,下手をすると超高級機2台に手を出したのに,結局はお気に入りに出会えず…という結果に陥った危険性も大きかったわけで…。
 やはりオーディオの世界は恐ろしいです。

 また,「MOMENTUM Wireless3」の偉大さも改めて感じました。
 絶対的な音質は「AH-D9200」に全く届きませんが,総合的なリスニング感覚としては,すこぶる良好です。これにノイキャン性能も十分なわけですので,これまで通りの外出時はもちろん,室内で気軽に聴きたいときにも,あえて「MOMENTUM Wireless3」を手にすることも多いだろうと考えています。

 というわけで…。
 今後は「AH-D9200+UD505」「MOMENTUM Wireless3」という組み合わせで,音楽を楽しんでいきます。
 いや〜,それにしても今回は怒濤の試聴ラッシュでした。
 とりあえず結論まで辿り着けて良かったです。