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Apple「ARデバイス」にも採用予定の「MicroOLED」って何だ?〜BOEが2021年下半期に供給開始の噂〜

f:id:es60:20210218200724p:plain 「MicroOLED」って何だ?

 3月にも登場するであろう新型iPad Proには,「MiniLED」が搭載されていると言われています。
 現在「次世代のディスプレイ」の主軸と言われているのは,「MiniLED」と「MicroLED」の2種類。これに関しては,本ブログでも取り上げてきました。

 要は,バックライトありで液晶進化版の「MiniLED」と,バックライト無しでOLED進化版の「MicroLED」ということ。

 「MiniLED」の方が一歩先に商品化されるわけですが,「MicroLED」は歩留まりやコストの面で遅れがあるようですね。

 そんな中,将来的にAppleのARデバイスにも搭載されるとされる「MicroOLED」についての話題が来ています。
 んっ? 「MicroLED」と何が違うの?

 

ガラスか? シリコンウエハーか?

 記事によると,

韓国メディアThe Elecが,中国BOEが2021年下半期(7月〜12月)に,マイクロ有機EL(OLED)パネルの供給を開始すると報じた

とのこと。

 「BOE」といえば,先日iPhone12用のOLED生産試験に合格した…という話題があった新興のディスプレイ製造メーカーですね。

 さて,問題の「MicroOLED」ですが…。
 問題は,「MicroLED」もバックライト無しであり,元来が「OLEDの後継」とされてきたということです。しかし今回話題に無っいるのが「MicroOLED」であり,わざわざ「OLED」の名称を使っていることから,何らかの違いがあるように感じられます。

 記事を見ますと,以下のような説明があります。

同パネルは、ガラス基板ではなくシリコンウエハー基板を用いるため高解像度を実現しやすく,現在は約40マイクロメートル〜300マイクロメートルである画素サイズが,約4マイクロメートル〜20マイクロメートルまで微細化されるようだ

 つまり,「MicroLED」と「MicroLED」とは,そもそもの考え方は同様であるが,製造される素材が「ガラス」であれば「MicroLED」,「シリコンウエハー」であれば「MicroOLED」と呼ばれる…ということのようです。

 Appleが採用を予定しているといわれるARデバイスとは,当然これまで「Apple Glass」などと呼ばれてきたサングラス型のデバイスでしょうから,曲面を描くレンズに貼り付けたり,埋め込んだりするためには,自由に折り曲げることのできるシリコンウエハー素材が適しているのでしょう。

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 元来,OLEDはディスプレイを薄くすることには有利であり,これまでも巻物型のディスプレイなどを提案したメーカーもあったように記憶しています。
 その進化版…と考えることができそうです。

 

「ガラス版」はいつ来る?

 そうなると,当然,「ガラス板」はいつ来るのか…という点が気になります。

 これまでの採用具合を考えると,最初に「Apple Watch」のような小型デバイス,その後にiPhoneのようなスマートフォン…と考えるのが妥当でしょう。
 本来であれば,昨年発売された「Series6」にも採用の噂があった「MicroLED」です。
 果たして早期の実機投入が可能な段階まで来ているのか?

 そろそろお尻に火が付きつつある技術…といえるかもしれません。

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