折りたたみiPhoneのディスプレイはLGが生産?
当初は「2022年」と噂されていた折りたたみiPhoneですが,先日は「2023年説」も登場しました。
昨年末から「試作テスト」に入り,その段階はクリアしたようだ…という情報もあり,その「発売時期」も話題になってきている「折りたたみiPhone」。
これまでは,採用するディスプレイに関しては,技術的にも先行するSamsungのものを採用する…ということ前提で話が進んできたように感じます。
加えて,先日に記事にしたとおり,折りたたみ用のゴリラガラスが開発され,今年中にもSamsung製の折りたたみ機に採用される…という情報もあり,
「だったら当然,Samsung製なんだろうな…」
と考えていたところでした。
しかし…。
それとは真っ向から対立する記事が来ています。
折りたたみiPhone用ディスプレイはLGが生産する?
Samsungとは異なるガラス処理採用か?
記事によると,
Appleが開発中と噂の折りたたみiPhone用のディスプレイは,これまで噂されていたSamsung DisplayではなくLG Displayが開発中だと,韓国メディアET Newsが報じています。
ということです。
ネタ元が「韓国」というところが興味深いですね。
ここでの注目ポイントは,「LGが生産」ということよりも,
「Appleが取得済みの特許に基づいて開発されており,競合他社の折りたたみディスプレイとは異なるものになるようだ」
という部分。
つまり,「Samsungの技術を流用したディスプレイではない」ということです。
「折りたたみ」に関しては,すでに製品化しているSamsungに比べると,Appleの遅れが特に目立っていた分野でした。だからこそ,「Samsungの技術を使って…」という方向性で考えられてきたわけですが,もし今回の情報が正しければ,
「いくら"遅れている"とはいえ,Appleはただでは起きない」
ということになります。
「折りたたみ」に向け,これまでAppleが様々な特許を申請してきたことは,本ブログでも紹介したことがあります。
もし今回,折りたたみiPhoneの発売を目指すに当たり,「あくまでもオリジナリティーにこだわる」ことを大切にしたのであれば,私はAppleの姿勢を大いに評価したいと思います。
そして,Appleのことですから,製品化するのであれば当然一定の品質は保証してくるでしょう。つまり,いくらこの分野でSamsungの実績があるにせよ,それに対応できるだけの品質や技術を詰め込んだディスプレイを,これまでと異なったベクトルで届けてくれる…ということなのではないでしょうか?
Samsungとのディスプレイ競争が始まる?
2021年に発売されるiPhoneにおいては,高リフレッシュリートディスプレイをSamsungが独占的に生産する…という話題が先日ありました。
しかし,このことは,スマホにおいてライバルであるAppleにとっては必ずしも歓迎すべきことではないはず。
そんな中で,苦しい立場にあるLGと手を組み,しかもSamsungとは異なる技術を用いたディスプレイを搭載した折りたたみiPhoneを世に問う…。
いや〜,夢のある話です。
現実的にその時点でどの程度の品質のものを提供できるのかは未知数ですが,ユーザーが満足できるものを投入することができれば,最近の「Samsung一強」とも言えるディスプレイ業界に風穴を開けることができるのではないでしょうか?
折しも,中国BOEの勢力も増してきつつある時勢…。
「Apple+LG」が世を驚かせるような展開が起きると,非常におもしろいことになりそうです。
☆追記☆
ここまで書いた後に,一転「SamsungとLGが供給」という記事も出て参りました!
当然真実を知るのは当事者のみですので,今後どのようになるのか,中止していきたいところですね。