Chromeって,何故こんなに人気なの?
Mac環境に移行して以来,基本的にブラウザーはSafariを使用しています。
世の中の主流がChromeであることは承知していますが,どうも積極的に移行しようとは思えない自分がいます。
Chromeの拡張機能等が充実しているという話は聞きます。しかし,Safariでも拡張性にそれほどの不満がない…という意識が強いのかもしれません。
もちろん,不勉強な面や,そもそも使いこなしていないという部分はあるでしょう。
しかし,
〇シンプルさがMacには遭っているように思うし,そもそも自分の使い方に合致している
〇動作が速く,マシンに負担をかけないというAppleの売り言葉を信じている(笑)
〇iPhone,iPadとの連携を考えると,純正ブラウザーの使い勝手に勝るものはない
という考えから,積極的にSafariにこだわっている自分がいます。
そんな中…。
macOS上において,ChromeはSafariの10倍以上もRAMを消費する…という記事が来ています。
ただでさえ「RAM喰い」のMacだから…
記事によると,
モーテン・ジャスト氏が自らのブログにおいて,macOSにおいてChromeブラウザがどれだけRAMを消費するかの実験をしたところ,ChromeブラウザはSafariブラウザの10倍以上ものRAMを消費していることがわかった
とのことです。
ジャスト氏が行った実験は2つ。
一つ目は,
「仮想マシンに新たにmacOSをインストールして,それぞれのブラウザで2つのタブを開く」
二つ目は,
「macOS Big Surを搭載したMacBook Pro(2019年モデル・32GB RAM)で拡張はすべて無効にし,同じくそれぞれのブラウザで54のタブを開く」
というものです。
それぞれの実験結果は以下の通り。
2タブのときは全体で10倍の差があります。
54タブのときには,1タブあたり24倍もの差がついていますね。
つまり,少ない他部数でも相当な負荷の違いがあるが,タブを開けば開くほどその負荷の具合が大きくなる…ということがはっきりしたわけです。
それにしても「24倍」って半端ない数値ですね。
ここで考えたいのが,Macは「RAM喰い」だということです。
現在,MacBook Pro等では,「16GB」というのがRAM量の標準となっているのではないでしょうか?
M1Macでも,「8GBでは処理に影響が出る」というレビューが多くなっています。
しかし…。
Macにおいては,起動するだけでその16GBを使い切る勢いでRAMを使います。何かしらの軽い作業を始めた段階で,すでにスワップが発生している状態なのです。
まあ,Macはこの部分をうまくこなすようですので,実際は作業に影響が出ることは稀なわけですが,それにしてもWindowsに比べてMacがRAM食いであるという事実は隠しようがありません。
Safariはこの部分をうまく捌くために動作のバランスをとりながら動作しているようですが,Chromeは動作効率性に重きを置いているようで,RAMをどんどん喰いながら限界まで進む仕様のようですね。
今回の実験で明らかになった数値は衝撃的ですが,少なからず同様の傾向があることは以前から言われていたこと。
RAM食いのMacだからこそ…。
私がSafariにこだわる理由の1つがここにあります。今使っているMac Proには大量のRAMを積んでいるので心配は要らないのかもしれませんが,恐らく今後もSafariを使い続けることになるでしょう。