新型iPad Proの処理能力は「M1Mac」に匹敵?
3月になりましたよ!
本当に新型iPad Proは登場するのか?
個人的には,初搭載となる「MiniLED」の映りが非常に気になります。
しかし,本題はチップの性能アップでしょう。
なんせ,2018年のiPadPro以降,実質的なチップ性能の向上がないまま放置され,A14Bionicを搭載している現行「iPad Air4」の性能に劣る部分も目立っているのですから…。
性能的に「下剋上」が起こっているのが,現在のiPadなのです。
この度,そんな新型iPad Proのチップ性能に関する話題が来ています。
何と,その性能は「M1 Mac」に匹敵する?
「A14X」の威力炸裂!
記事によると,
Bloombergの記者マーク・ガーマン氏が、,ouTubeチャンネル「Bloomberg Technology」で,新型iPad Proに搭載されるチップの処理能力は,M1チップに匹敵する」と述べた
ということです。
これ,これまでの情報を裏付けたものとして,たいへん心強いですね。
新型iPad Proに搭載されるのは,グラフィック性能を向上させた「A14X」という見方が有力です。これはこれまでのiPad Proと同等のやり口。
しかし,Apple Siliconの考え方が示されて以降は,iPhone12シリーズに搭載された「A14Bionic」や「A14X」は,基本的な構造が「M1チップ」と似ている…と言われてきました。
つまり,基本的な構造を同じくしながらも,iPhone・iPad・Macというそれぞれの端末の用途に応じて手を加えられた後,「A14Bionic」「A14X」「M1」というバラバラのチップとして登場するという考え方です。
つまり,「A14Bionic」よりもグラフィック性能が向上しているであろう「A14X」は,iOSベースのアプリを動作させたり,iPadの処理方法に最適化されているものの,基本的な性能が「M1 Mac」と近いものになっても何ら不思議はないわけです。
現行の「M1チップ」は,Intel製チップを搭載したMacBook Proに方を並べるだけの性能を有していると言われます。
とすると,新型iPad Proはもうすでに「ハイスペックPC」並の性能を有したタブレットと位置付けることができるでしょう。さすがにここまでのタブレットは,これまで存在していません。
「A14X」「A14Z」で何をする?
今回の記事には,チップ内のGPUコア数が7個のものを「A14X」,8個ものを「A14Z」とする…という意味深な記述もあります。
内部コアの数で区別するという考え方は,現行iPad Proの「A12Z」で行われたちんけなアップデートと同様の考え方…。
もし今回もこのようなチップの区分けを行うのであれば,「X」と「Z」を何のために区分けするのか…ということはしっかりと説明していただきたいものです。実質的な性能差はほんの僅か…というのが現実でしょうから。
更に,記事には,ここまで高性能なのであれば,
「iPad ProでFinal Cut ProとLogic Proが実行可能になるかもしれない」
という記述も見られます。
しかし,考えなくてはならないのは,これ程の高い性能を「何に使うか」ということです。
Final Cutを駆動させるにしても,本当にiPadで動画編集を行うことが有意義なのか…と考えると,どう考えても画面の大きいMacが効率的に決まっているわけで,安直な「iPadのMac化」という提案だけはされてもらいたいものです。