在庫が無くなり次第終了します。
先日は,欧州でLG UltraFine 5K Displayが,そして日本でもiMac21.5インチの一部でオーダーができなくなっているモデルがあることをお知らせしました。
LG UltraFine 5K Displayに関しては,新型iMac登場に向け,アップル純正のディスプレイの準備が進んでいるのでは…という噂で持ちきりです。
また,iMac21.5インチに関しては,もちろん新モデルへの準備という見方もありますが,世界的なサプライ不足の影響で生産を抑えているのでは…という見方もありました。
21.5インチに関しては,昨年末からモデルチェンジの噂が絶えませんし,昨年アップデートした27インチと比べて大きく魅力が低下していることは否めませんので,オーダーそのものが殆どない状態だったのではないでしょうか?
ですから,「オーダーできない…」となっても大きな話題にはならなかったのですが,今回の情報にはちょっと驚きました。
iMac Proに関し,Appleのオンラインストア上に,
「在庫が無くなり次第終了します。」
という文言が!
「iMac Pro生産終了=ディスコン」なのでは?
モデル末期になってもしれっと販売が継続されるのがApple製品であり,新製品にしてもサイレントでいきなりアップデートされることもしばしば。
「お届け日数」が異様に伸びていくなどして「匂わせ」ることはありましたが,今回のように「終了します」と明言することは異例中の異例なのではないでしょうか?
もちろん,iMacそのものがApple Silicon化に向けて動き出していることは分かりますし,我々ユーザーにしてもそれらの情報を織り込みながら購入の計画を立てています。
しかし,それにしても今回のiMacの「終了宣言」は妙に気にかかりますね。
前掲の記事では,MacRumorがAppleに問い合わせしたところ,
在庫がなくなったときに終了するというのは,“生産を終了する”という意味であるとAppleから裏付けが取れたようだ
としています。
同じモデル末期でも,iMac21.5インチは「オーダーはできないが生産終了の記載なし」,iMac Proは「生産終了」と明言と,その扱いが大きく異なるのはどうしてでしょう?
私は,iMac Proはこのまま「ディスコン」になるのではないかと予想します。
現在のiMac Proにしても,上位にはMac Proが君臨していますし,価格的にもiMacの代金を支払うのであればMac Proにした方が幸せになれるのは明らかです。
また,ディスプレイ一体型ということからすると,そのパッケージが内蔵パーツに制限をかけたり,排熱で不利になったりと,足かせになっていることも事実。
加えて,下を見ると,iMac27インチモデルの性能が著しく向上し,Mac Proほどの性能を求めないのであれば十分過ぎるほどにまでになりました。
Apple自身も,「iMac Proの代替えとしてiMac27インチモデルを推奨」しているという記載もありますので,もはやiMac Proとしての存在意義が薄くなってしまった…ということなのでしょう。
「AppleSilicon Mac」のラインナップが見えてくる
iMac Proがなくてもいける…という考え方の基には,今後の「AppleSilicon Mac」ラインナップがあることも事実でしょう。
デスクトップで言えば,
「MacMini」→「iMac21.5インチ後継」→「iMac27インチ後継」→「Mac Pro」
ということになりそうです。
これらには,チップ性能で序列が付けられることになるでしょう。
恐らくは,
・「MacMini」→M1
・「iMac21.5インチ後継機」→M1X
・「iMac27インチ後継機」→Tチップ+Apple純正GPU
・「MacMini後継機」→T1Xチップ+Apple純正GPU
のようになるのでは?
「T1チップ(仮称)」は,そのコア数が最高「32Core」にもなる…と予想されていますので,27インチ後継機に搭載される下位バージョンでも,相当のパワーを持つことになるでしょう。
確かに,これまでのiMac Proが担っていたポジションは,もはや必要ないのかもしれません。
Appleとすれば,
「27インチ後継iMacがあればなんでもできる」
と考えているのでは内でしょうか?
あとは,やはり新型iMacの登場時期ですね。
現行21.5インチ,iMac Proとも,「2021年後半」というわれているAppleSilicon iMacまでは半年以上を残しての「ディスコン傾向」です。
次機種が発売されるまでは,このままのグダグダが続く…ということなのでしょうか?