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CDはオワコンという絶対的な現実!〜米国における2020年レコード業界収益の「83%」がストリーミング〜

f:id:es60:20210228113408p:plain 音楽の楽しみ方が変わった…

 いまから40年も前の話…。

 好きなアーティストのアルバム発売日には,せせこましく貯めたなけなしの小遣いをもち,「レコード屋」に出かけ,「LP」を小脇に抱えて帰路につくのが何よりも楽しみでした。

 ターンテーブルにレコードを置き,針を落とす…。 
 そんな行為も,現在はレトロな音を楽しむという形で人気が再燃しているようですが,30年ほど前からCDが主流となってからは,所謂「Digitalの音」が主役となったわけです。

 その間,MDをはさみ,時代はiPod等の携帯型音楽プレーヤーの時代へ。
 その形態も,CDから音楽を取り込むスタイルから,次第にダウンロードの勢力が増し…,

 そして,ついに主役がストリーミング配信,しかもサブスクが主流へと編成してきました。
 もはやCDを購入したくても「配信限定」の曲も増え,ここ数年で一気に「音楽文化」が変わってしまった感を受けます。

 かくいう私も,完全にストリーミングに切り替えてからしばらく経ちました。
 最近は,PCオーディオを極めんと,ヘッドホン,スピーカー選びに奔走しているところ。 

 Amazon Music HDのようにCD音質,ハイレゾ音質のサービスも増え,いよいよ高音質で楽しむ鑑賞の仕方も,ストリーミングオンリーでも困らない環境が整っています。

 そんな中…。
 2020年におけるレコード業界の収益に関する記事が来ています。
 なんと,「83%」がストリーミング経由に!

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この流れは止められない!

 記事によると,

米RIAAが発表した2020年末のレコーディングされた音楽による収益は,新型コロナ禍もあり自宅で音楽を聴く人が増えたのか,前年比9.2%増の122億ドルになった

そのうちSpotifyやApple Musicといった定額音楽ストリーミングからの収益が14.6%増の70億ドルとなっており,CDなどの物理メディアによる販売やダウンロード販売などもあるなかで2018年以来連続でトップを走っている

とのことです。

 詳しく見ていくと,

・年間のサブスクリプション加入者数は2019年の6040万人から2020年は7550万人となり加入者の増加も過去最大の上げ幅を記録

・物理メディアでは例年,CDの衰退が伝えられるようになっており,2020年の収益も23%減の4億8300万ドル
・一方でアナログレコードが約29%の伸びを示して6億2600万ドルに達し,CDよりも収益の多いメディアに

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ということで,まずもって驚くのが,アナログレコードの売上がCDの売上を上回っているということです。
 懐古主義が現代の物理メディアを上回っているというあたり,「物理メディアのオワコン化」の現実を如実に現してますね。

 このようなじだいの流れに,コロナの影響が加わったことが,いよいよストリーミングの「絶対化」に拍車をかけたのが2020年ということなのでしょう。
 この流れは止められません!

 

収益の平等な配分が今後の課題

 考えれば,月額「1,000円〜2,000円」ほどで音楽が聴き放題なわけですから,利用者からするとこんなにお得なことはないのです。

 だって,CDアルバム1枚購入する値段でおつりが来るわけですので。
 しかも,聴いたみたい曲を「つまんで」試し聴きすることが気軽にできるわけで,利用者の「音楽への入り口」が飛躍的に広がります。これは,私が利用してみて感じた大きな変化の1つ。
 ストリーミングがもたらす,これまでとの音楽に対する「間合いの変化」です。

 今後,「USB DAC」を噛ませるPCオーディオの考え方が一般に浸透してくれば,スピーカーで聴くという高音質にこだわる聴き方でもますますストリーミングが主流になってくるはず。

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 現在では完全に浸透した感のあるMobileオーディオとの両輪で,ますますストリーミング配信の強みが発揮されていくことになるでしょう。

 ただ,課題もあるようで。
 ストリーミング配信では,どうしてもメジャーなアーティストに利益が集中する傾向が強いようです。
 実力のある無名のアーティストが発掘される…という利点の裏側で,これまで一定数の物理CDを売ることで潤っていたアーティストにとっては死活問題になっているようですので,より平等な利益配分の在り方を探っていくことが,音楽業界の閉塞化を防ぐためには絶対的に必要なことなのかもしれません。

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