カスタム/CUSTOM/でいこう😎

50おやじが,お気に入りについて気ままにつぶやくページです。

Apple 「Home Pod」のディスコンを発表!〜高価格帯スマートスピーカーに白旗〜

f:id:es60:20210314101956p:plain

Home Pod,ディスコンへ…

 現在私の据え置き音楽環境は,全手Appleデバイス経由へと切り替わっております。

 先日ご紹介した,DALI「MinuetSE」出力によるPCオーディオが構築できたことで,鑑賞の質も大きく向上しました。  

f:id:es60:20210314092519j:plain

 その後,スピーカーの高さを上げるために,スピーカースタンドを別途購入し,音のバランスも更に更に良くなりました。女性ボーカルのバラード系の曲は感動ものです。ロックになると,情報量の多さからかもやっとしてくるのが弱点でしょうか。

f:id:es60:20210314100629j:plain

 まあ,まだまだ鳴らし足りないので,今後のエージングに期待です。ヘッドホン系と違って,家族の手前エージングも自由が効きませんので…。

 さて,じっくり聴きたいときには「MinuetSE」に行くのですが,解像感の高い音ですし,どうしても音量をある程度上げたくなるので,聴き疲れは発生します。じっくりゆったりと,聴き流すような場合には,「MinuetSE」はやや重過ぎ…。
 というわけで,こちらも以前ご紹介した「SONOS One」+「Home Pod」というシステムが,ゆったり効く場合には最強です。音質も「ある程度」はありますし,サラウンド的な音の広がりは,2スピーカーの「MinuetSE」では感じることのできないもの。2機種を同時に再生し,それぞれのシステムの音量を個別に調整できるという「AirPlay」の利点を活用し,SONOS Oneの低音部の不足をHome Podで補うという使い方で,大満足しているところです。

 そもそもは,「Home Pod」1機種でいこう…と考えての出発でした。
 しかし,あまりにも重点音が響きすぎて,ロックなどの低音の量が多い曲では聴けたものではありませんでした。バラード系はなかなかでしたので,「低音が全てを壊す」という,いかにもアメリカンな音質だったわけです。素性は悪くなかったのですが…。

f:id:es60:20210314101507j:plain

 人気の出ないまま,「Home Pod mini」が発売。
「これだったら,Home Podは要らない…」
と言う声が上がることになっていましたね。

 そしてついに…。
 Home Podがディスコンになるようです。Appleが明言しました。

 

Appleの敗北

 スペースグレイのHome Podがオーダー不可になっている…ということか先日話題になっていました。当初部品不足のためでは…と考えられていたわけですが,TechCrunchによれば,AppleがHomePodの製造終了を決定したことがAppleオンラインストアでの注文不可に繋がっているようだ…としています。

 更に,TechCrunchは,

私たちは,HomePod miniに力を注いでいます。HomePodの販売は終了しますが,Apple オンラインストア,Apple Store,Apple正規販売店では在庫がある限り販売を継続します。

というAppleからのコメントを掲載しました。

Appleの大敗北ですね。

 そもそも,価格的には非常に高価な部類に入るスマートスピーカーでした。2台揃えてステレオ再生するにはかなりの勇気がいる値段です。
 Appleとすれば,音質の面で妥協せずに制作したスピーカーだとは思いますが,いかんせんその低音の表現は,音質にこだわるユーザーの心を捉えられなかったのだと考えます。

 価格が半分ほどで急成長を遂げている「SONOS One」は,Home Podとは真逆の非常にフラットな音質。中・高音も美音です。上は伸びきれませんが,バランスのよい低音も鳴らしますので,「4万円」ほどで2台購入できることを考えると,まあHome Podには分が悪いかと…。

f:id:es60:20210314101306j:plain

 音の艶や深み,広がりという部分ではHome Podのポテンシャルの高さを感じることができるだけに,音のチューニングが本当に残念なスピーカーでした。
 音質とスマートスピーカーとしての機能を考え合わせたときに,その価格が禍して居場所がなくなってしまった…ということだと考えます。

 

再チャレンジは?

 音質重視の高価格帯でチャレンジ…というAppleの考え方自体には賛成です。
 Appleが,Amazonと同じことをやってもおもしろくありません。

 しかし,「AirPods Pro」などを考えても,そもそもAppleの「高音質」に対する概念が一般的なものとずれている可能性がありますね。使い勝手重視のイヤホンであれば,音質が悪くても許容される部分があるかもしれませんが,「高価格スピーカー」では許されないわけで…。

 「高音質」という部分を学び直し,Appleがこの分野で再チャレンジすることはないのでしょうか?
 これだけ充実しているAppleデバイス群を有しているわけで,さらに誰しもが「高音質」と認めるだけのスピーカー,イヤホン,ヘッドホンを抱えることになれば,Appleの強さは盤石になると思うのです。

 しばらく前からの課題だったこの分野。
 Appleはどのようなビジョンをもっているのでしょうか?

スポンサーリンク