新型iMacはiMac Proを超える?
先日,iMac Proディスコンの情報をお届けしました。
鳴り物入りで登場し,100万円超えともなるスペックも組める…ということで,その超弩級のの性能と価格は大いに話題を呼びましたね。
しかし,iMacと同様の筐体を利用したことで,どうしても熱処理がうまくいかないという致命的な弱点も兼ね備えていました。
Mac Proが登場するとますますその弱点が目立つことになりましたし,Mac Proの拡張性の高さという利点もあり,恐らく最近は,開店休業状態の売れ行きだったのではないかと予想します。
こうなると,Apple Silicon版iMac Proの登場はあるのか…という点が注目されますが,少なくともこれまではその噂は聞いたことがありません。
今後の「AppleSilicon Mac」の予想としては,「MacBookPro14/16インチ」「iMac21.5インチ後継機」「iMac27インチ後継機」「Mac Pro」が取り沙汰されていますね。
これまでは,MacBookPro14/16インチとiMac21.5インチ後継機には「M1X」チップが,そして,より高性能なデスクトップMacには「Tチップ」と呼ばれる高性能Apple Siliconが搭載されるのでは…と言われてきました。
しかし…。
この度,iMac27インチ後継機にも「M1X」が搭載されるのではないか…という記事が来ています。
そして,その性能はiMac Proを超えるというのですが…。
冷却性能だけで?
記事によると,
M1Xチップを搭載した30インチiMacが発売されれば,iMac Proの廃番を嘆いているユーザーもそのことをすぐに忘れるだろう
M1Xチップ搭載iMacの大画面モデルは,プロレベルのパフォーマンスを長時間発揮できる
と,リーカーのマクガイア・ウッド氏がTwitterに投稿したということです。
最近になって,「M1X」の性能に関する話題が続いています。
先日は,Cinebenchのスコアと,それをGeekbenchに換算したら…という情報をお届けしまた。
M1XのマルチスコアをGeekbenchスコアに換算すると,「14,000弱」ということです。確かに非常に高スペックではありますが,これまでの機種と比べるとどうでしょう。
iMac Proの最高スペックの数値が「13,310」ですので,現状でこれを凌駕していることにはなります。問題は,これをよしとするかどうかですね。
確かにディスコンになったiMac Proの性能は超えていますが,新型iMacは「今後」の機種です。この性能をもって「iMac Proの後継的役割」を担わせるには,やや荷が重いようにも思えます。
更に,気になるのは,
Appleが開発中の新型Mシリーズチップは,搭載するデバイスの冷却能力により性能が異なるとみられている
という記述です。
つまり,同一の「M1Xチップ」を搭載するMacBookPro14/16インチとiMacは,その冷却性能の違いによってパフォーマンスに違いが出るということです。そして,「iMacはプロレベルのパフォーマンスを発揮する」とも書かれていますので,冷却性能によるパフォーマンスの違いは,意外なほどに大きいのかもしれません。
この部分がにわかには信じ難いところなんですよねえ。
確かに先日,冷却ファンに関する話題も出ていました。
その中には,iMac用とも思われる特許申請画像もありましたね。
本当に冷却性能だけでパフォーマンスにそれだけ大きな差が出るものなのでしょうか?
Mac Proだけ「Tチップ」?
もし今回の予想通りに,iMacには「M1X」が搭載されるとなると,より高性能な「Tチップ」が搭載されるのはMac Proだけということになりますね。
そうなると,恐らくはMac ProとiMacの間の性能差は非常に大きいものになるでしょう。
現行のMac ProでさえM1Xの性能の上をいっているのですから,その「間」を埋める存在がなくなります。
個人的には,新型iMacに搭載される「Tチップ」が,現行のMac Proにスコア周辺をフォローすることで驚きを与え,次の新型Mac Proが更にその上を行くことでシリーズがバランス良く完成する…と踏んでいたのですが…。
まあ,冷静に考えると,もし新型iMacが現行通りの価格で登場すれば,驚くべきコスパにはなるわけで,ある意味価格崩壊という事態です。
1年ほどでこまめにリニューアルしていくというiMacというブランドを考えると,初号機はこれはこれでいいのかもしれません。