「povo + 楽天Mobile」は大方満足できる!
povoの「2,480円」という価格と,楽天Mobileの「1GB以下無料・通話し放題無料」という利点を組み合わることで,「iPhoneデュアルSIMで通話料0円計画」を実行に移すことにした第4弾です。
auのSIMロックを解除,楽天MobileでのデュアルSIM化,povoの開通という流れをここまでお伝えしてきました。
導入にあたり,細かい部分で気になることについては記事中に書きましたが,まあまあ,システムを大幅に入れ替えた割りには,ここまで順調に進んできた…といえるのかもしれません。
今回は,しばらく使用してみての楽天Mobile,povoでの通信状況や,デュアルSIMとしての使い勝手に関しての感想を書き留めてみたいと思います。
使い分け,速度はOK! RakutenLinkでの通話だけが気になる…
まずもって,その通信品質,使い勝手ともに,大方満足できるものです。
私の狙いとしては,メイン回線はpovoのau回線,電話の通話だけをRakutenLinkでおこない,楽天Mobile側の通信量を1GB以下に抑えて「0円」を狙おうというものです。
秋田市というど田舎でもこれだけ使える状況ですので,都市部ではより安心して使用できるのではないでしょうか?
①通信品質
まずはモバイル通信における速度です。
急速にエリアを拡大している楽天Mobile。果たして使用上問題ないレベルになっているのか,チェックしてみました。
まずは,楽天Mobile導入日,土曜日の13時頃のデータです。比較するau側は,povoに移行前の回線になります。上が楽天Mobile,下がauのデータ。
下りに関してはau回線がかなり速いですが,楽天Mobileも十分実用的速度を実現しています。むしろau上りの遅さが気になるくらいです。
休日の昼過ぎ,という時間帯も関係あるのかもしれません。
次は,povo乗り換え後の22時過ぎのデータ。こちらも上が楽天Mobile,下がpovoの速度です。
今回は,au回線の強さが際立ちました。上り・下りとも楽天Mobileの約2倍の速度が出ています。
使用した「Speedtest」アプリの表示でも,au,povo双方に「LTE KDDI」と表記されていますし,povoだから速度が落ちるということもありませんので,どうやらpovoがau本家の回線をそのまま使用しているということは間違いがなさそうです。
また,こちらに関しても,楽天Mobileは十分使用できるレベルですね。
秋田のど田舎で,まだ楽天Mobile回線を使用している人が少ないことを考えると,今後利用者が増加すると速度が落ちる可能性もありますが,3大キャリアから今回出された格安プランがありますので,そんなに急速に利用者が増える…ということは,こと秋田では考えられないと予想します。
総じて,楽天Mobileの速度的な問題はないものと判断します。
②通話
そして気になる結果が散見されるのが「通話」に関してです。
私の利用方法では,特にこちらから電話をかける場合には,楽天Mobileを利用したいわけです。楽天Mobileでは,RakutenLinkアプリから発信すると,原則としては料金が発生しませんので。
「気になる点」というのは,RakutenLinkから発信した際に,
「発信音が鳴らずに,相手と繋がっているのか分からない無音状態に陥ることがある」
ということです。
これ,家族間で確かめたところ,相手に着信はしているもの,双方の音が聴き取れない状況になっていることが分かりました。スマホの画面では,無音状態であるものの通話時間のカウントが上がっていく状況です。
それでですね…。
試して見たところ,秋田市郊外から発信するとこの状態が現れることが分かりました。
しかし,RakutenLinkはモバイルデータ通信のメインとしているau回線のデータを使用しながら通話するシステムになっているのに…という疑問が残ります。
もちろん「郊外」とはいえauのデータ通信,それから楽天Mobileのデータ通信もできるエリアの話です。スマホ画面のアンテナも4本しっかりと立っており,ネットやメール受信等は全く問題なくできる状況下での「無音通話状態」発生…。
この原因がはっきりしませんね。
RakutenLinkの発着信には,電波の強さ等,何らかの条件が働く必要があり,郊外では繋がりにくくなる場合があるのでしょうか?
まあ,現状では秋田市の郊外から発信をするという状況がそれほど多いとは思えませんので,致命的なことには至っていないのですが,これが街中でも頻発するようであれば,楽天Mobileの魅力が大きく下がってしまうことになります。
今後も経過観察が必要です。
バッテリーの減りも大きな問題にはならず!
もうひとつ気になっていたのは,デュアルSIMになることでのバッテリーの減りです。
当然理論上からすると,ダブルスタンバイということで,バッテリーの減りは大きくなることは分かりますが,これが実用上気になる程度なのか…ということは,実際試して見なければ分かりませんからね。
結論からすると…。
問題ありません。
もしかすると以前よりも若干減りが早くなっているのかもしれませんが,そのことを特別意識して使わなければならない…という状況にはなりませんでした。
使えば使うほど減るのは当然ですが,iPhone特有のスリープ時のバッテリー減りを抑える能力の優秀さは相変わらずです。
ということで,私の「povo + 楽天Mobile」のiPhoneデュアルSIM状態は,一応は軌道に乗ったといえるでしょう。
今後のOSのアップデート時の楽天回線の状態や,RakutenLinkアプリの動作に関しては,正式な保証のないiPhoneですので気になる部分は残りますが,とりあえずはこの状態を維持していくことに決めました。
また,楽天Mobileの電話番号にかかってくる着信に関しては,Apple Watchの振動で受信の報せを伝える機能が働きません。
これは,RakutenLinkアプリが,Apple Watchに対応していないことによるもののようです。電話が切れてからの通知は残るので,こちらも致命的ではありませんが,Watchのよさの1つが使えなくなることは事実。
iPhoneへのRakutenLinkアプル対応が遅れてきたように,Apple Watch用のRakutenLinkアプリが登場することを心待ちにしたいと思います!